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日本と台湾の選挙について



人生の転換期を迎える30代、40代の皆さん。日々の仕事や家庭に追われる中で、政治や社会の動きについて考える時間はありますか?今日は、私たちの日常にも密接に関わる、日本と台湾の選挙事情について深く掘り下げてみたいと思います。

私事ですが、妻が台湾出身ということもあり、20代の頃から毎年、年末年始を台湾で過ごしています。これまで15回以上訪れた台湾は、私にとって第二の故郷のような存在です。10日間ほどの滞在中、妻の親戚たちと過ごす時間が何よりも貴重です。彼らとの会話を通じて、台湾の人々の政治への熱い思いに触れる機会が多くありました。

台湾の実情


興味深いのは、妻の親戚の9割以上が、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど海外での留学経験を持っていることです。これは単なる偶然ではありません。中国との緊張関係という背景が、彼らの人生選択に大きく影響しているのです。自国の将来に不安を感じ、グローバルな視点と経験を得るために海外に出る。そして、その経験を胸に台湾に戻ってくる。この循環が、台湾社会の活力と resilience(回復力)を生み出しているように感じます。

選挙の考え方


彼らと話していると、必ず政治や選挙の話題に及びます。特に4年に1度の大統領選挙の年は、街中が選挙一色に染まります。選挙ポスターやフラッグが街を彩り、候補者の演説会が頻繁に開かれる様子は、日本とは明らかに異なる光景です。

最も驚いたのは、海外で学ぶ台湾の若者たちが、大統領選挙のためだけに帰国するという事実です。彼らにとって、一票を投じることは単なる義務ではありません。自分たちの未来を左右する、極めて重要な行為なのです。この姿勢は、私たち日本人にも大きな示唆を与えてくれるのではないでしょうか。

数字で見ても、その差は歴然としています。つい先日行われた東京都知事選の投票率は約60%でした。一方、今年1月に行われた台湾の大統領選挙の投票率は70%程度だったそうです。一見、10%の差に過ぎないように思えるかもしれません。しかし、人口比で見ると、その差はさらに広がります。東京都の人口が約1,400万人であるのに対し、台湾の人口は約2,300万人。つまり、台湾では実に1,600万人以上が投票に参加したことになるのです。

この違いは何を意味するのでしょうか。単純に数字を比較するだけでなく、その背景にある社会的、歴史的要因を考える必要があります。台湾の人々にとって、選挙は自国の存続と繁栄に直結する重大事です。一方、日本では長年の平和と安定が、ある意味で政治への関心を薄れさせてしまったのかもしれません。

しかし、今、私たち30代、40代の世代こそ、この状況を変える鍵を握っているのではないでしょうか。子育てや親の介護、キャリアの転換期など、人生の重要な局面に直面するこの世代だからこそ、社会の在り方に敏感になれるはずです。

私たちにできること

は何でしょうか。まずは、家族や友人と政治や社会について語り合うことから始めてみませんか?SNSで簡単に意見を発信できる時代ですが、face to faceの対話には特別な価値があります。異なる意見にも耳を傾け、自分の考えを深めていく。そんな小さな対話の積み重ねが、社会を変える大きな力になるはずです。

また、地域の活動に参加するのも良いでしょう。町内会や PTAなど、身近なコミュニティでの活動は、社会参加の第一歩となります。そこでの経験が、より広い視野での政治参加につながっていくかもしれません。

選挙に行くことはもちろん大切ですが、それだけで終わらせてはいけません。日頃から政治や社会の動きに関心を持ち、自分なりの意見を形成する。そして、その意見を様々な形で表現していく。それが、真の民主主義社会を作り上げていく過程なのです。

台湾の人々の政治への情熱は、決して他人事ではありません。日本も様々な課題に直面している今、私たち一人一人が当事者意識を持って社会に関わっていく必要があります。それが、子どもたちにより良い未来を残すことにもつながるのです。

今回は日本と台湾の選挙事情を比較しましたが、これは一つの切り口に過ぎません。世界には様々な選挙制度や政治参加の形があります。それらを学び、日本の文脈に合わせて取り入れていくことも重要でしょう。

私たちはまだまだ若く、社会を変える力を持っています。日々の生活に追われがちですが、少し立ち止まって考えてみませんか?あなたの一票、あなたの声が、未来を作るのです。一人一人の小さな行動が、大きな変化を生み出す。そう信じて、共に歩んでいきましょう。

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