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事業を加速させるPR ー その影響力を体感した1年を振り返る

この記事は、【 #PRLT (Lightning Text) Advent Calendar 2020】の第22日目(12月22日分)にエントリーしています。

自己紹介

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自己紹介、先日登壇した企業研究カンファレンスCCSEでの自己紹介をそのまま貼り付けましたが、サイバーエージェントでAI事業の広報を担当しています。広告営業からはじまり、様々な職種の経験を経ています。
2018年に、いちどやってきた仕事のざっくりをPRLTアドベントカレンダーにてまとめています!

▼職歴 ※全部同じ会社
2005年~2011年 インターネット広告の営業 (金融・教育・化粧品業界等)
2011年~2012年 アプリ企画のビジネス職
2012年~2013年 クリエイター採用の人事
2012年~2014年 メディア事業:経営管理
2014年~2018年 アドテク事業の経営管理70%・人事10%・広報20%
2018年~ AI関連の技術広報80%、経営/採用企画20%
2020年~ AI事業、クリエイティブテクノロジー関連等の広報がっつり
     いまここ

2020年は
「サイバーエージェントが●●だなんて知らなかった」を多く生み出せた1年でした。今回のblogではそこを中心に振り返ります。

この1年で聞くことができたセリフがこちらです。

▼社外から

「サイバーエージェントがAIの研究ちゃんとやってるなんて知らなかった」
「サイバーエージェントがこんなにクリエイティブテクノロジーの技術をもってる会社だなんて知らなかった」
「サイバーエージェントがこんなに技術に力いれてるなんて知らなかった」
「サイバーエージェントがAIをちゃんと実用化させて、効果まで出してるなんて知らなかった」

▼社内から

「広告事業って、いつの間にかこんなこと出来るようになってたんですね!知らなかった」
「AI Labの研究って、こういうところに使われてるんですね!知らなかった」

コロナ禍で色んなチャレンジをした1年だったけれども、その中でも特にここのようなセリフを聞くことができた、「経営を加速させるPRの威力」を感じた施策を振り返りたいとおもいます。

前提

サイバーエージェントは連結従業員数が5000人越え、子会社も100社を超えます。自社ながらびっくりの規模。入社して16年位たちますが、その規模拡大にはいつまでたっても驚きを隠せません。

広告事業、メディア事業、ゲーム事業、投資育成などなど、その事業領域は多岐にわたり、各事業部で成果を出すべく日々奮闘しています。
また、喜ばしいことにABEMAの認知度が高くなり、学生の皆さんはサイバーエージェントがインターネット広告で成長した企業であることを知らない人も多い状況です。また、広告事業で成長したことを知っている方は「広告型運用に強い、ネット専業代理店」のイメージも強いことでしょう。

私が担当しているPR領域

私のPR担当領域は、CAの中のAI事業です。
広告事業における、AI研究・プロダクト開発など、技術広報とプロダクト広報(いわゆる事業広報)を担当しています。

●インターネット広告事業
 -インターネット広告代理事業 (広告代理事業)
 -AI事業 (AI・技術・プロダクト開発や新事業) ←ここを担当

そして、コーポレート部門で働くようになってからどの職種においても変わらぬ目標は「経営を加速させる(人材になる)」ことです。

CAの広告事業管轄におけるAI事業本部は、サイバーエージェント内を見渡してもさらに事業領域が幅広い特殊な事業部です。
多くの子会社も抱えているため、複数の会社のPRを担当しているような状況。さらには、領域も広いので頭の切り替えが正直とても大変です笑

<AI研究のPR> …技術力/採用/企業ブランド
●AI Lab
  -コンピュータビジョン
  -経済学:因果推論、反実仮想
  -HCI領域:対話やロボット
  -ハイパーパラメータ最適化
  -CG

研究論文に関するリリースや、AI研究力強化をPRしています

<プロダクトPR> ... AIを実装したプロダクト広報/事業広報、マーケ
●AI事業:プロダクト複数
  -AIを実装したプロダクトのマーケ的広報

●DX推進:多領域のプロダクト開発
  ー小売
  ー医療
  ー新会社
  ー官公庁、Govtech
これまでのCAの知見を活かした、新しい取り組みに挑戦している部署です。様々な領域のDXを支援している。その適応先が多岐に渡る。

<クリエイティブテクノロジーPR>…最先端クリエイティブ機材を用いた新しい表現・様々な領域のDX推進
●クリエイティブ子会社
 -PR&マーケ要素強いPR

フォトグラメトリ―、3DCG、バーチャル撮影、LED撮影など用いて、デジタル化が進む世の中において、新しいクリエイティブ表現を提供しています

これらを中心に2017年頃からAI技術の広報を強化してきたわけですが、
それと平行し、CA全体としての新しい分野での企業価値をあげるための施策も力をいれてきました。
CAが保有する研究力や技術力、実装力ををもっと知ってもらう必要があります。超重要。
社内にも、社外にも。
CAの「AI」ブランディングの認知強化にも力をいれた1年でした(継続中)

怒涛の5月、潮目の変化をPRで体感
うねりを生み出せた感覚
動画コンテンツのPR威力がすさまじかった

コロナ禍の5月。
完全リモートの中でしたが、圧倒的にPRとしての面白さも感じた1ヵ月でした。
それまで仕込んでいたPR施策のあらゆるものを、一気に放出。
タイミングをみて実施したのですが、それが完全に当たった。

広告事業全体のイメージのアップデート、営業活動にもPRで貢献できたと体感しました。めっちゃくちゃ楽しいと思ったし、事業加速に貢献ができたと感じたのです。

5月にPRで見せたかった4つのこと
●CAのAI研究領域
●AI Labの研究力
●AIプロダクトへの実装力
 研究力があり、それをプロダクトに実装する力がある事
&
●広告事業のあたらしい挑戦
 クリエイティブ × テクノロジー × AI

コロナ禍で世の中が変わっている中、CAであれば課題解決が出来る。
その力を分かりやすく、見せたい。
全部、5月にまず出しました。(怒涛の1週間すぎてあまり記憶がない)

――――――――――――――――――――――――
5月15日(金)
●AIプロダクト第1段 肝入り新サービス!


5月20日(水)
●特設ページ
サイバーエージェントのAI

CAのAI活用が簡単にわかる特設コンテンツページ

5月21日(木)
●IR動画チャンネル  ※爆発的大ヒット!

5月21日(木)
●AI研究者 インタビュー アカデミアから企業研究へ

5月22日(金)
●AIプロダクト第2弾

――――――――――――――――――――――――

狙い先が違うので毎日のように反響がありましたが、
特に反響が大きかったのは、
・極予測AI
・動画コンテンツ

これまでのインターネット広告代理店のイメージに、運用力だけでなく、AIとクリエイティブテクノロジーのイメージと強く認知をさせたい。
それが今の、更なる進化したCAの広告代理事業の強みだから。

コロナ禍の変化で世の中が変わった、できることも増え、時流にあわせ、即対応している。そういうメンバーが多くいて、愚直に「良いものを作りたい」と皆が考えている。
それが伝わるものをつくる。プレスリリース、そして動画で。
その狙いが、見事にヒットしました。

●極予測AI

極予測AI に関しては、リリースが世の中に出たときに「これは何かサイバーエージェントやばい」と感じてもらえるようなリリース作りを意識しました。広告クリエイティブ制作の世界観がかわる、それを感じるエモさも出せるように。
リリースは、最初の営業資料でもある。
クライアントのマーケ担当が見たら「これはやりたい!」と思ってもらえるものをつくらねばいけない。
SNSで流れてきたOGP画像をみて、「お?」なんだこれは?!を生まなければいけない。
1つ1つのキーワードに意味と言葉の強さ、デザインのインパクト。
1本のリリースにおけるストーリー。それまで、AI研究者やエンジニアなど技術者たちも頑張っていたこと、近くでめっちゃくちゃ見てきていたので、余計気持ちがはいりながら仕上げた1本です。

プロダクト自体が革命的な設計でありインパクトがある事で、様々なメディアでもとり上げていただいたり、プレスリリースも多くシェアされる結果となりました。

ここでは、「既にAI技術で広告効果を出している」という点が重要であり、その後、技術力に関する取材にも繋がっていきました。記者の方に、「イメージと全然違いました」と言われたりも。
言葉を磨いて仕上げれば、しっかり届けたい人に届く、と改めて感じた1本のリリースでもあります。

●IR動画コンテンツ ※爆発ヒット!

そして大きな会社になったからこそ、なかなか「会社が変化していること」伝わりづらい課題が。だけど「変化していること」を外部にも内部にもしっかり伝える工夫が必要でした。
その中で強化したのが、動画コンテンツ。

IR室のWebPRチームと連携、連携というよりプロジェクトチームとして、ものすごく一緒にコミットして企画制作に取組みました。
大ヒットでした。

大成功。
社内外の反響がすごかった。

社内・社外問わず大きな反響があり、サイバーエージェントのイメージもさらにアップデートすることができた、とてもインパクトある仕事になったと思います。

制作するためのスタジオ、クリエイティブ機材は全て内製です。
社外の方からのSNSの反響はそれはそれは大きく。
ずっとTwitterの引用リツイートをパトロールしていました
例えばこんなコメント。

・開始10秒で引きつけられて最後まで見切ってしまった…!
・サイバーエージェントの広告制作ってここまで進んでたんですね。正直、ちょっと印象が変わりました。この動画、広告関係者は見ておいたほうが良いかと思います。
・サイバーエージェント社、品質も技術も圧倒的に強い。未来だな〜

そして、様々なSNSで拡散していたのがこちら高広さんが書かれたブログでした。

動画を見て頂き、CAの広告クリエイティブに未来と期待を感じてくださいました。とても嬉しい!!

この動画をみてワクワクし、CAに期待をかけてくれた人が多かったんだなとと、CAの魅力を伝えることができたと強く感じました。

――●●社内での効用も●●
そして社内においても、CA社自体が大きな組織になり、「色々やっているけど詳しくはわからない」という方に対して伝えることができたなと。

そして様々な人の営業ツールとして「この動画を見てもらえれば、何をやっているのかが分かると思います!」と、伝えることができるものになりました。

営業 →クライアント
IR  →投資家
PR    →メディア
人事 →学生や候補者
社員 →家族や友人


CAの強みを映像でわかりやすく表現し、全方位が活用できる動画コンテンツを制作することで、多くの人の仕事を加速させることができたと体感したし、社内外においてワクワクを伝える事ができたと強く感じました。

動画コンテンツは説明コストも省くことができるし、とにかく話が早いし伝わる。メッセージにブレが出ない。様々な場面で説明ツールに使える。

その分、伝えるメッセージを洗練させることには気をつかいましたし、何度も何度も推敲し構成を練っていきました。
ここは完全に、広告営業をやっていたころの経験が活きた。

見ていてワクワクしないただの説明動画は、見てもらえない。

そして、一緒に制作をした方との思考の相性がとてもいいと感じました。
チーム力、大事。チームづくり、大事。

社内メンバーのTwitterの引用コメントも、

・これからの広告クリエイティブはCAにまかせろ!と自信をもって提案しなきゃなと強く思いました!
・弊社こんなこともやってるのか、すごい
・分かりやすく広告クリエイティブの取組みがまとまってます!ご覧下さい!

社員がたくさんRT・シェアしてくれました!
シェアしたくなるものは、つまり誇らしいとおもってくれているということ。(と信じてる)

そういうものをつくり、エンゲージメントを高めることもできたと思うと、とても嬉しいです。

動画の制作にあたっては、
プロジェクトチームとして、何度も一緒に企画を練り直し、何が伝わるのか伝わっているのか、ストーリは分かりやすいのか、インパクトを残せるか、難しくなりすぎてないか。
細かなところまで一緒に思考し、伝える言葉を磨く。
そうして思考をとことんシンクロさせてより良いものを創り上げていこうと突き詰めて一緒に仕事ができる人達とチームとなれたことが超大きいと思っています。

どちらか/誰かだけの熱量が高くてもだめで、同じ熱量でよいものを創り上げようという気持ちと実行力。
そしてそのイメージをカッコいいクリエイティブに落とし込めるセンスとクリエイティブディレクション力。Yさん最高でした。Tさんのこまかな対応も本当ににすごい。

一緒に、「こういう反響を作りたいし、こう伝えたいよね」をつくることができるチームであることがとても楽しいと感じています。
そう、めっちゃたのしい。

一言で何を伝え、何を見せるか。どんな感情変化を起こすのか。
そしてそれを起こせたと体感したとき。


まさにPRの醍醐味ではないでしょうか。

直近、12月もCAが取組むAI事業の強みを伝える動画を出しました。

AIの何がすごくて、広告にどう使われているのか。
そして、CAのAI活用の何が特徴的で強みなのか。

この動画も、多くの人の営業活動や行動を後押しする、まさに「経営を加速する」を実行できているのではと思っています。
営業に使えます!とわざわざメッセージをくれた人もいました。

■今思っていること

CAの広告領域は、それぞれのチャレンジやストーリーが、まさに繋がっている面白い時期。

俯瞰して各事業(広告代理事業・AI・クリエイティブテクノロジー)の動きを見ているからこそ伝えられる、言葉や強みが、あると思うのです。

その言葉を、あらゆる場面のヒントから聞き漏らさず、さらには言葉を磨き、PRの力で伝えていく。
社外にも社内にも。

それによって、社会とのつながりに変化をもらす事ができるのがPRの面白さだなと改めておもえたPR施策でした。

クリエイティブテクノロジー案件しかり、事例アウトプットは次の大きな仕事に繋がる大事なこと。受注案件拡大にも、企業イメージの変革にも、全てにつながるようにストーリ設計する楽しさを体感しました。

PR面白いな!

コロナ禍だったけど2020年も新しいことにチャレンジできたし、新しい気づきも得れたし体感できた。
やっぱり、企画すればするほどPRは面白い。

2020年もあと数日、まだまだリリースラッシュだけども踏ん張りながら、
引き続き「経営を加速させる」を実現していきたいなと思ったのでした。

おしまい


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