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中学受験の振返り③ -色々、予定と違ったという話-

お姉ちゃんは都内の中堅どこの女子校に合格しており、親としての中学受験は2回目で、何となく勝手知った感覚でした。
さらに息子の持っていた計算能力の高さ、理解力の早さから、私の3人の子供の中で彼が一番、中学受験向きだと考えてましたので、勝手にそれなりの所に行けるのでは、という思い(本当に親の身勝手なのですが)でいました。
そんな中、小学3年の2月からいよいよ息子の中学受験が始まりました。

息子の中学受験における致命的な欠陥

SAPIX入塾し中学受験が始まってすぐ、ある問題が顔を出しました。
それは普通の受験生からすれば、多分、致命的な問題だと思います。

それはうちの息子はどんなときもノートを取ることはない、ということです。
また、算数では途中式を全く記載せず、計算の跡だけが殴り書きされている状態でした。
小学校でノートを取らないのには気づいていましたが、まさか塾でも全くノートを取らないとは…。

当然、妻と僕とでノートのとり方、なぜノートを取らないと行けないのか、なぜ算数で途中式を記載しないといけないのか、それはもう懇切丁寧に説明しました。ただ、結論から言えばそれが息子に響くことは最後までありませんでした。その場では頷くけど、実践されることはなかったのです。

そして諦める…

これが1年続いたところで、私達夫婦はもうそれを認め、受け入れるしかありませんでした。ノートを取らないというのであれば、「SAPIXのプリントに先生が話したことの補足や、わからなかったことをとにかく補記しなさい」と。
途中式を書かないことについては「だったら、とにかく最初の第1感で限りなく正答に導くような集中力を身に着けなさい」とか。

もう世間の勉強方法とはどんどん乖離していきました。
「だったら、とにかく最初の第1感で限りなく正答に導くような集中力を身に着けなさい」なんて、もうめちゃめちゃですよ、はっきり言って。
でも、そのメチャメチャなやり方が唯一、息子に合った(というか息子が実践できる)勉強法だったというだけです。

世の中には出回っている勉強方法は数限りなくありますが、それをやるのは子どもたちです。紹介された開成合格のための勉強方法をやって開成中学に合格できるということであれば、こんな簡単なことはありません。当たり前ですが、勉強するのが子どもたちである以上、必勝法はないのです。

ただ、自分の子供を本当の意味で知っているのは「親」です。世の中には様々な専門家がいますが、我が子の専門家は「親」なのです。なので、どんなに世間では受け入れない方法であろうと、親が子供の本質を受け入れ、勉強方法を提示すべきなのだと私は思います(逃げ道も含めて、です)。

というわけで、「先生が言っていたから、これをやりなさい」は受験が始まって早々、諦めました。
受験開始してから3ヶ月後の出来事です。

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