HRキャリアをスコアにして振り返ってみてわかったこと。
今月で41歳になるHRメインキャリアのKazuです。台風の中で自宅から出られないため、いい機会なので過去を振り返ってみました。いい振り返りになりましたし、これがHRキャリアを進む人にヒントになればと思います。
なお、わかりやすいようにそれぞれのフェーズでどんなHRの経験をし、それがどう実力になったのか、(40代の今の自分の得意な分野を★5つとして、HRのマネジメント経験とキャリアカウンセラー経験の視点から)スコアにして変化を追ってみました。
#20代はリクルートグループの人事
新卒入社で人事に配属され新卒採用、教育担当。さらに異動して新規事業で新卒向けエンジニアキャリアの構築支援という貴重な事業に関わり、全国の理系学部を行脚するという楽しい経験をしました。今振り返るとこの新卒採用は過酷でしたね。特に飛行機などの立替金がカードの上限(50万円)を超えてカードが止まる。。2枚持ちせざるをえず。
リクルートって事業への想いやマーケットへの正しさが正しく認められる社風で今となってはそれがいい会社だなと思う反面、他のもっと政治的でドロドロした世界での進め方「も」できるようにならないと、社外では通じないということを知らないピュアな時代でした。また、HRといえば「新卒採用」がメインの仕事だったため、HRスコアは今振り返ると相当偏っていましたね。
HRスコア Talent Acquisition★★☆☆☆ Development★☆☆☆☆ HR services★☆☆☆☆ TotalReword&PerformanceManagement☆☆☆☆☆ HRBP☆☆☆☆☆ HR-Team Management☆☆☆☆☆
#30代前半は中途採用にどっぷり
30代前半は、スクウェア・エニックスでの採用リーダーとインテリジェンスで営業職やハイキャリア管理部門系職種のキャリアコンサルタントとして中途採用マーケットに向き合っていました。スクウェア・エニックスでは、初めて本格的に中途採用チームを率いるリーダーの役割を担い、エンジニア、デザイナー、プロデューサー、編集など国内外を交えて幅広い採用を繰り広げました。インテリジェンスでは転職したい方のサポートとしてどんなキャリアを作っていくのかの提案や、具体的な面接スキルの伝授など人事の経験を転職者側へノウハウとして伝授してきました。
総務省統計局の発表によれば、この10年以上ほぼ毎年300万人が国内で転職しています。それに対して大卒の新卒就職が約40万人。結論、採用は中途採用メインの企業が圧倒的に多い。そして最も大きな気づきは、カルチャーが違うことで仕事の進め方が全く違うということ。リクルートグループという出来上がった企業カルチャーの中で育ったことで、外に出たときのギャップで痛い目を見たことで、仕事は会社に合わせて進めるものであると知ったのは、この時期でしたね。
HRスコア Talent Acquisition★★★★☆ Development★★☆☆☆ HR services★☆☆☆☆ TotalReword&PerformanceManagement☆☆☆☆☆ HRBP★☆☆☆☆ HR-Team Management★☆☆☆☆
#30代後半はHRのオールラウンダーへ
HEROZでHRマネージャーとして、0ベースでの手作り人事制度構築や、エンジニア採用、IPO準備、評価運用など、ひとり人事ならではの守備範囲の広さで、たくさんのインプットをさせてもらっていました。勤怠システムをエンジニアと一緒に作ったのは今となってはいい経験。給与計算も内製化。現職メガベンチャーでは、数十名の組織にひとり人事で入社。そこから数百人の組織になり、その過程で、エンジニアや事業系人材の採用(しかも海外採用やコーディングコンテストの実施など)、勤怠管理や給与計算、就業規則の見直し、組織の再構築、HRBP業務、コンサルも交えた人事制度構築にも関わり、10名を超える人事チームをマネジメントすることでHR業務を様々な形でカバーしました。
ベンチャー数十人規模の会社でのひとり人事って、なんでも(勤怠のチェックや面接日程調整など)やる覚悟が必要で好き嫌い分かれると思います。が、一方でそれを補って余りあるほどの経営に直結したHR的課題解決経験が積めることが非常に大きなメリットです。
HRスコア Talent Acquisition★★★★★ Development★★☆☆☆ HR services★★★☆☆ TotalReword&PerformanceManagement★★★★☆ HRBP★★★☆☆ HR-Team Management★★★★☆
#HRキャリアは
HRはずーっと人のキャリアと関わる仕事ですが、一方自分のキャリアは考えられていない人が多いですよね。だって、HRといえば、企業文化の代理人として会社にどっぷり浸かるような仕事ですから。長く会社を守り、どこかの領域の専門家になっていく人が多いのもその性質があるのだと思います。しかし、HRは労基法や他社事例と向き合う仕事ですので、スキルや経験は当然ポータブルな要素が多くなります。つまり、いつでも外に出られる職種になりつつあります。つまり、HRパーソンがどんなキャリアを進むのかは、自身のキャリア志向次第でどうにでもなっていける自律型キャリア、それがHRのキャリアということだとわかります。
クランボルツ教授のハプンスタンスアプローチは有名ですが、自分もHRから離れたことは何度かありました。(社内公募や転職で)でも、不思議なもので、遠回りっぽい選択でも今のHRの仕事にプラスになっていることの方が多いと感じます。
だからこそ、今の仕事が会社と自分自身にどうプラスになるのかを考えるべきですし、それを人の面接やフォローだけでなく、自分自身に対して向き合いきちんと整理、肯定していくタイミングも大事だと思いました。
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