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本当に師走だった。

忙しい一週間だった。月曜から木曜を除く金曜までの週4日、午前9時から13時まで、Volkshochshule(ドイツのコミュニティカレッジみたいなもの)に通い出した。朝6時半に起きて娘と私の身支度、朝ごはんは食べずに娘をKITAに「ブリやって」そのままバスに乗り9時前に学校に到着、授業前に朝ごはんを食べる。娘の朝ごはんはKITAで提供されるので、着替えて顔洗えばすぐにKITAに迎える、私も最小限の化粧を、化粧をしない人が多いドイツと言えどやはりしないと気持ちが上がらないので嗜む程度施す。着替えて、徒歩で娘を連れて行く。私はバスに乗る。ここで一つのミッションクリアである。

Volkshochschuleは生徒18名程、先生が1名で中休みが20分ある本格的な語学学校だ。前後2日で先生が変わるが、どちらの先生もとてもユーモアがあり優しい。生徒は予想を上回る国々のメンツだった。東アジア人は私一人、インド、パキスタン(この二人はおそらくIT系の仕事を探している模様)アフガニスタン、イラン、ウクライナ、ガーナ、エジプト、、どこか忘れたがバルカン半島の国、〇〇スタン、、、日本にいたら聴き馴染みのない国ばかり。テレビで話題になる国を除けば地政学が好きな私でもよくわからん国の名前ばかりだった。おそらく、彼らは一部を除けばおよそ半分は難民としてドイツに来ている。そして女性のほどんとは子持ちである。(余談だが、自己紹介時になぜかみな子どもが何人いるというのを自己申告してくる。そして「あなた結婚してるの?」という質問は女子同士の一番最初の会話に登場してくる重要ワードだった。なぜ、、、。私の場合は説明が長くなるが、結論「でも少なくとも子どもがいるじゃん!(やったね!)」と言われ面食らった。そうなんです。)

私はA2レベルからの飛び入りスタートなのだが、一部の生徒はすでに一度レッスンを受けているらしく、独学でスタートした私にとっては、たまに先生がなんて行ってるのかがわからん、レベルである。何ページの何問目、必死についていく。先生の言っていることを拾い、脳内で処理する時間がかかる、、う〜ん、、なんて脳内ダウンロード中に「理解してる?〇〇(名前)」と言われると、「理解しようとしている」という現在進行形の有様。そしてドイツ語の男性名詞、女性名詞、中性名詞ウンタラカンタラDer、Dem、Den、Akkusativ何らたらかんたら。一度瞬きしたらすぐ忘れる。どの単語にもこいつらDer Die Dasがついてて、用法によって変化しまくるのでほんとにムカつく。瞬時に使い分けているドイツ人の脳みそどうなってん。

そしてこの生徒達がまた癖強なのだ。錚々たるメンバーの中、私の中の内なる日本人が出てくる出てくる。日本の学校って、先生が手をあげて、生徒が発表するタイプであり、生徒が話している、または回答している際はほかの生徒は相手の話を聞くことを教育されている。(強要されている?)ここでは違う。誰かが発表中も横から誰かが話だし、おせっかいにも答えを教えるのだ。生徒達はとても優しく明るいので、おそらくこれは彼らなりの優しさ、、、。しかし私からしたら「お前ら黙っとけよ」と内心ずっと思っておりこれが小さなストレスなのである。問題1を解いている瞬間に問題2を喋り出すのだ、、、。ええええ。慣れない。おそらく教育の違いで他人に対するリスペクトの形態が違うのだ。生徒は怠惰でもないし、無気力でもない。元気いっぱいで、リアクションが大きい。何だろうこの感覚、ちょっと懐かしい。シャイな自分、こんにちは。

なんだかんだというわけで、最初の一週間は何とかクリア。その間、フランクフルトまで会社の面接を受けに行ったりと、私も娘も人の手を借りまくって何とか週末。土日はダラダラして過ごしたが、達成感は一入。友人が「これからは〇〇(私の名前)が舵をとって、みんなを巻き込んで船を動かして行くんだよ」と金言をくれた。沢山人の手を借りちゃう。今週も関わってくれた皆にありがとうと感謝の気持ちでいっぱい。人生をフル回転して生きよう。



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