彼女と僕の話-さいかいの話-
彼女にLINEをブロックされていた。
年明けまで楽しく話していたのだけれど、いつの間にか返事が来なくなり、元カレとよりを戻していたり、結局彼女との関係は始まりもしなかったかに思えた。
あれから1月末、2月と仕事も多忙になり、彼女のことは徐々に忘れていってしまっていた。
ようやく仕事が落ち着いた3月頭。
そういえば他のSNSも交換していたことを思い出して、そっちで彼女を探してみる。
すると、元カレと別れてメンタルまた自暴自棄になっている彼女の呟きを見つけた。
「死にたい」と呟いていたので、思わずDMしてしまった。
助けが欲しそうだったので、すぐにまたラインを交換して電話した。
彼女は疲れていた。
メンタル的にも限界だった。
怒ると怒鳴ったり無視する彼のことが嫌になって別れるけど、別れたら急に優しくしてきて、次はしないからと約束してくる。
変わってくれると信じてまた付き合うけど、結局変わってなくて同じことの繰り返し。
まさにDVカップルの典型。
今回は特別ショックが重く、遂に彼女は腕まで切ってしまっていた。
自分はお人好しだ。お節介野郎だ。
そんな自分は、彼女を放っておけなくなっていた。
とりあえず3月14日にマイヘアのライブがあり、お互いそのライブへ行くので、そこで会おうと約束した。
この約束で彼女が少しでも生きられるように。
つづく。