大切にするということ
いつのまにか、自分ばかりが傷つけられていると思うようになっていた。傷つけられた分だけ、傷つけているというのに。
恋をするのが怖いのは、24時間365日、頭のなかがその人でいっぱいになってしまうから。仕事を大切にしたいわたしに、恋愛してるひまなんてない、って思ってしまう。
でも、結局のところそんなのいいわけで、わたしは傷つきたくないだけなのだ。人に裏切られるのも、人を裏切るのも、心は擦り減る。
わたしが優先したいひとがいるように、あのひとにもわたしより大切なひとがいるってだけ。なのに、一人で傷ついた気になってる。
なんて滑稽なんだろう、と思う。
そういうことの繰り返しだよ、って言われてしまえばそこまでなのかもしれない。もっといいひとがいるよ、とか。いつまでもクズの本壊の花火ちゃんに共感してちゃだめなのだ。
それでもやっぱり、まだ立ち直れそうにないから。もう少しこのままでもいいかな、って思っている自分がいる。自分が自分でなくなってしまう恋。そんなの、全然美しくない。いつでも理性的で、きちんと丁寧に、人を好きになるということ。それができたら、と思うけど。
それはきっと、もはや恋ではない。
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