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中小企業の9割が滑り止め企業だった件
「もう配属先も決めていたんですよ」
内定辞退を入社3カ月前にされてしまった
ある中小企業の社長の嘆きです。
採用面接の時は
「御社が第一志望です」
と元気に返事していたのに、
内定が決まると…
「他にもあと数社受けています」
「もう少し待って頂けますでしょうか?」
段々トーンが変わっていき…
最後には
「申し訳ありません。他社が決まりまして…」
と辞退になってしまう…
今回は、採用の最後の難関である
「内定辞退」を防ぐポイントを
分かり易くお伝えしたいと思います。
中小企業の残念な事実
中小企業の9割以上が
大企業の「滑り止め企業」である
この事実を押さえておく必要があります。
ただ、「滑り止め企業」といっても
求職者の心理状態では2つのニアンスがあります。
①面接の練習相手
②本命がダメだった時の滑り止め
①の場合は完全に脈無しですが
②の場合、滑り止めから
「本命企業」へ変える努力が必要となります。
○○ブロックの存在を理解する
貴方は〇〇ブロックを聞いて
何を思い浮かべますか?
代表的なものは
親ブロック
配偶者ブロック
つまり、「家族の反対」によるものです。
本当にこんな小さい会社で
息子・娘は(夫・妻は)大丈夫なんだろうか?
心配するのは当然だと思います。
しかし、
だから辞退されても仕方ないよね…
と考えてはいけないのです。
では、どうすれば良いか?
普段アドバイスしている内容から
代表的なもので、かつ
直ぐに実践できそうなものをご紹介します。
①内定辞退の連絡があったら面談をする
内定辞退をする学生も
「申し訳ない」「早く終わらせたい」
そんな気持ちがあるものです。
だから、
出来れば電話一本で済ませてしまいたい
これが本音です。
しかし、採用担当側としては
ここで直ぐに諦めてはいけません。
必ず面談の機会を設けてもらい
そこでは決して
相手を責めてはいけません。
周囲の反対によるものなのか?
自分の中で本命ではなかったのか?
この部分を必ず確認してください。
②キーワードは「自己成長」
誰のための就職なのか?
採用選考の段階から意識させる
これがポイントです。
就職するのは家族ではなく自分です。
特に若い世代では
「自己成長」ができる職場である
とイメージ出来れば、
中小企業でも大企業に逆転するチャンスがあります。
③最終兵器「YTK」
若い世代の就職や転職は
意思決定が周りの人に大きく影響を受けます。
親が納得するかな?
この会社に入って周りはどう思うかな?
意外と世間体が一番大事だったりするのです。
だからこそ、会社一丸となって、
「ウチに来てよ!」
「貴方を歓迎するよ!」
Y:よって
T:たかって
K:口説く
そういった姿勢が
何より大切であると思うのです。