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地元が舞台の映画だって聞いて見に行ったのに全然映ってなかった件

たった今
「BLUE GIANT」のアニメ劇場版見に行ってきました。
ちょっとこれは今日寝るまでは確実に引きずる映画なので、勢いそのままにnote書きます。

BLUE GIANT、私は地元のジャズフェスとのコラボでこの作品を知りました。
当時はなんで漫画とうちの地元のジャズフェスがコラボしてんのか謎すぎましたが、
後々、主人公と地元めっちゃ一緒だったことが判明。
ちなみにその時私はそのジャズフェスをボランティアで参加していたので、そういうきっかけで見にきてくれてる人もいるんかなぁって思いながらゴミ拾いしてました。

ジャズの漫画ってことは知ってましたが、私は漫画は基本読まない人なので(今まで読んだ漫画は鉄コン筋クリートと攻殻機動隊のみ)アニメになったら見ますかねーくらいに思ってました。
なのでアニメ化は待ってましたという感じでした。
ただ、主人公が仙台の人ってこと以外一切ストーリー知らないので、原作がどうとかは書きません。
とにかく映画の感想です。

以下ネタバレ有りです。




映画ですが、悲しいことに、仙台編は1%のみ。
というかほぼ0でした。
仙台編があるって、それだけは聞いてたのに??
仙台駅東口とJRバスの描写、そして私も高速バスユーザーですので何度も見た新宿バスタ。うわー上京したんだー俺!っていう気持ちはひしひし伝わりました。
ただ、お前、漫画連載開始から考えても私とそこまで年変わらんはずだが、そんなに訛ってるわけねえだろ!
〇〇だべとか、使わないから。あなた間違いなく仙台市内じゃないですね?
「んだから」は使いますが、「いきなり」は意味わかるけど若者使ってんの見たことない。

で、お前はどんだけすごいサックスプレイヤーなんか、冒頭の河原の映像だけで分かるわけもなく
そんな軽い気持ちで上京して、しかも友達の部屋転がり込んで大丈夫かお前??
ってなりました。
しかもその後すぐ上手なピアニスト捕まえて聞いてほしい!とか言って、お前どえらい性格してんな!
とか最初全くついて行けなかったのは事実です。
主人公の性格を一つで表せないのが、なかなか生粋のミュージシャンなんだろうなと思いました。
主人公の印象ほんとにこの映画の中でコロコロ変わりました。

あと私はピクサー大好き人間なので、日本アニメのCGにめちゃくちゃ違和感覚える人間なんです。だから最初初めてピアニストが演奏してるとこ見るシーンがマジでCG見てられなかったです。
でも、終盤にかけてそのCGがまともに見えてくるんですよね。なんですかねあれ、わざとなんですかね?演出なんでしょうか?

そんな中、1番お!って思ったのがやっぱり登場人物たちの音がどんどん変わっていくところですかね。
主人公のサックス、最初細いんですよね音が。息の音がするというか苦しいというか。
ドラムは誰が見ても分かるように最初のライブめちゃくちゃでした。
ピアノは元々とにかく技量だけはあるんで、主人公に「お前のソロ似たようなのばっかり」と言われて「確かに!こういうタイプ、大学のジャズ研とかピアノ同好会にごまんといるよな!!」って思いました。とにかくテクニックテクニック、俺は指こんだけ動くぜ!!!って感じな。わかるわ。
それが、
まずサックス、地元では河原で練習してたけどやっぱり田舎だから周りが静かで、迷惑にはならないけど多分めっちゃサックスの音だけ響き渡っちゃってて、自分の音量どーなってんのかよくわかんなかったんだと思います。それが東京で爆音で車走ってる高架下で始めたことによってそれに負けじと音量が勝手にどんどん上がっていったんじゃないかと。
しかも中盤からはランニング始めてから明らかに音がおおらかというか、余裕出てきたかんじ。音の質変わりはじめた気がしました。
ドラムは、最初のライブからずっと見てきたおじいちゃんが言ってたように、とにかく成長見るの楽しみでした私も!
ドラムは体力勝負ですんで、そりゃ最初はテンポキープすら難しいけど、そこからどんどんそれ以外のことができるようになって、最後には見事にソロできるまでにドラムのスキルを上げてきました。「あんた、強弱までしっかりつけられるようになったの!あんた頑張ったな!!」みたいな。
明確に目的もったらあそこまでできるようになるんだなって凄いわ。
でピアノ、SoBlue(blue noteなんでしょうねモデルは)の人に明確にダメ出しくらって、その後の客演でのピアノ演奏、てかソロ。今まで技巧だけだった演奏が、この人の内からでる音、「おりゃおりゃ凄いんじゃおりゃ」じゃなくて「〇〇で、そしてまるまるだった」くらい会話のメリハリといいますか。音の隙間を楽しめるようになったんかなぁ。そこに今まで練習してきた技巧テクニックが散りばめられたやつとか、とにかく明らかにソロが変わってるんですよ。最後の左手のみ演奏は、この音の隙間を楽しめるようになったからこそやり切れたものだと思いました。(てか最後の演奏、今までピアノソロに未介入だったサックスが下地の音だけピョーって吹いてて「おま、おまえ!!」と熱い気持ちになりました)
もうここまできた時には自分はもうこの人たちの熱心な追っかけしてる気分になってますわ。
だから最後のライブは本当にやばすぎでした。
このバンドの集大成を見せられた感じ。泣きますよあんなん。ずるすぎます。
もう最後自然と拍手湧いてましたもん映画館。
もうめっちゃ良いライブ見た感じ。

そう。だからさぁ。仙台編もアニメやろうぜ…

今ジャズしか聞けない体になってますわ。
とりあえず私のWALKMANでそれに近いのビバップのサントラしかないのでそれ聞いて帰ってます。

てか次ミュンヘン行くの???
続き気になりすぎるぞーーー



P.S.映画と言ったら私は予告で泣くくらい涙脆すぎてキモいんですけど、
今回演奏シーン多分全部泣いてました。
人が泣かないポイントでボロ泣きしたところと言えば、ピアノのお母さんが、辞める生徒に向けて「ピアノ続けてね」のセリフ、あれ私の中ではあるあるすぎて泣きました。
無理矢理やらされてた子にはあんなの言わないんですピアノの先生は。人見てるんです。
違う道へ行くので仕方なくピアノ辞める子に対して絶対これ言うんですよ。
ピアノの先生は時に占い師レベルで生徒のことよく見てます。

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