5分でわかる子宮頸がん③異形成とは?
1回目の「①子宮頸がんとは?」で、HPVに感染後、自然治癒しない一部の人は異形成という前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに侵攻します、と紹介いたしました。
(まだ読んでいない方➡「5分でわかる子宮頸がん①子宮頸がんとは?」)
そもそも、異形成とは、細胞が「現状ではがんとは言えないがんに侵攻する確率が高い状態(前がん病変)」や「悪性・両性の境界なる状態(境界悪性)」であることを指します。
病変の程度により、軽度異形成、中等度異形成、高度異形成に分類されます。
子宮頸がんの組織型
子宮頸がんの組織型は扁平上皮がんと腺がんに大きく分けます。
扁平上皮がん*:異形成が存在し、軽度、中等度、高度へと進む。
前がん病変は高度異形成と上皮内がん。
(*体を構成する組織のうち、扁平上皮とよばれ、体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織から発生するがん)
腺がん:前がん病変は上皮内がん。
〈国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター(2015) より引用〉
子宮頸部の異形成は自覚症状がありません。子宮頸がん検診を受診して、早期発見しましょう!
参考文献
「子宮頸がん基礎知識」国立研究開発法人国立がん研究センター対策情報センター(2020)
https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/treatment.html#precancerous_lesion
【このnoteを書いたのは】 インターン生 谷村
横浜市立大学所属。普段はHatch Healthcare株式会社で、noteの記事作成やPR活動を担当。