5分でわかる子宮頸がん①子宮頸がんとは?
子宮頸がんは、子宮下部の管状の部分で「子宮頸部」と呼ばれる部分に発生するがんのことです。
〈公益社団法人 日本産科婦人科学会(2018) より引用〉
多くの場合 ヒトパピローマウイルス(HPV)感染 が関係しています。
HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染機会があるといわれています。
しかしHPVに感染しても、90%の人においては免疫の力でウイルスが自然に排除されますが、10%の人ではHPV感染が長期間持続します。
このうち自然治癒しない一部の人は異形成とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。
異形成の時期では症状がなく、おりものや出血、痛みもありません。 しかし、子宮頸がんが進行すると、月経中でないときや性交時に出血したり、濃い茶色や膿(うみ)のようなおりものが増えたり、水っぽいおりものや粘液が多く出てきたりすることがあります。
さらに進むと下腹部や腰が痛んだり、尿や便に血が混じったりすることもあります。
しかし、がんになる前に発見できれば多くの場合、子宮を残して完治できます。早期にはほとんど自覚症状がないため、予防や早期発見のために定期的な検診がとても重要です。
みんなで忘れずに検診を受けて、子宮頸がんをゼロにしましょう!
参考文献
「産科・婦人科の病気 子宮頸がん」公益社団法人 日本産科婦人科学会(2018) http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=10
「子宮頸がん基礎知識」国立研究開発法人国立がん研究センター対策情報センター(2019) https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/index.html
「Doctors File 子宮頸がん」株式会社ギミック (2019) https://doctorsfile.jp/medication/132/
【このnoteを書いたのは】 インターン生 谷村
横浜市立大学所属。普段はHatch Healthcare株式会社で、noteの記事作成やPR活動を担当。