見出し画像

今年の穢れ 今年のうちに

その時期になるとつい繰り返し思い出してしまうフレーズってあるじゃないですか。この年末、ぼくの頭のなかでグルグルしていたのは、

「今年の汚れ、今年のうちに♪」

という、昔の洗剤かなにかのTVCMのキャッチコピーでした。年末、大掃除の時期になるとTVで連呼されていたものです。

というわけで! 今日は、今年ずっとnoteのネタにしようと思っていたけど見送っていたネタを大掃除的に処分してしまおうと思います。なぜ見送ってきたかというと、ただ単純に不愉快なだけで「ゴミ」だの「クズ」だのと連呼してしまいそうなイヤ~んな話題だからです。

でも、大掃除のタイミングならいいんじゃない!? と思い、年末年始の暇つぶしのお役にたてればと、こうして記事にすることにしたわけです。

始まりは今年の1月

昨年暮れ近くにぼくら夫婦が入居したダメダメ団地では一定ペースで「管理組合からのお知らせ」という書面が配布されています。新入居者のぼくの元に初めて「お知らせ」が届いたのは、今年の1月のことでした。

届いた「お知らせ」を読み進めたぼくは、次の文に違和感を覚えて視線の動きを止めました。「要望・提案・意見を送るときは匿名ではなく」という要求です。

断言します。匿名を嫌い、記名を求める奴の95%はクズです。

でも、残り5%である可能性は捨てきれません。では、95%のクズか、残り5%の非クズかを見極めるにはどうしたら良いでしょう?

そのポイントは、「詳しくお話を聞かせてほしい」「こちらから問い合わせるためにどなたかわかるようにしてほしい」という姿勢が見えるかどうかにあります。この文には、残念ながらその姿勢を見てとれません。

いやいや、「寄せられるご意見は……貴重な情報です」と書いていることから、意見に感謝する気持ちが垣間見えるのではないか、と思った方は甘々です。

元は「要望・提案・意見」とあったのに、「貴重な情報」についてはその対象が「意見」のみに減っていることに注目する必要があります。もちろん提案も苦情も大きくわければ意見のうちですから、何度もいちいち「要望・提案・意見」と書かず、途中から「意見」にまとめるのは合理的です。

ところが文の続きを見てみると、「寄せられるご意見は……貴重な情報です」のすぐあとに「ご意見・ご提案・苦情を寄せられる際は~」と続いています。このあたりに本音が見え隠れしています。

「苦情」を感謝・歓迎しない気持ちはまあよくあることですからべつにいいのですが、「提案」に対して"何か"があることを窺い知れます。

さらに、上記の文には「一件々対処しておりますが」というひと言が添えられています。このひと言は話題の性質上まったく不要なうえに、筆者自身の「頑張り」を強調し、「やってやってる」という意識を強調する結果になっています。クサイ、これは臭いんですよ!

そして、このあと「一件々対処しておりますが、時折、匿名で寄せられることがあります」と続いているところで"ピン"と来たわけです。「一件々対処」と「匿名」に何の関連性もなく、「が」で前後を結ぶ関係性にありません。

意見等が匿名だからといって、対処の仕方に違いはありません。もちろん書かれた意見等の内容に不明点が多いことはよくあり、問い合わせようにも匿名だとそれもできない、ということは考えられます。しかし、それが「匿名では困る」という理由であれば、前述したように「詳しくお話しを聞かせてほしいから」という姿勢が先に立つものです。この文には、そんなものは一欠もありません。

この文を読んでぼくが推測したことは、「届いた意見等に、いちいち反論してやがるな」ということでした。匿名の相手にはそれができないこと、特に「提案」について反論できないことに苛立ちがあるのだろうと。

――というわけで。この推論を確かめたい気持ちもあって始めたのが、今年このnoteでお届けしてきた「マンション・団地で猫を飼おう」シリーズでした。文の筆者は「めんどくさがり」な性格を思わせるので、まとめてたくさんの要望を出せば(反論するのも大変なので)話す機会があるかもしれないとも思いました。そして、ペット飼育の件以外の要望も多数含む全18ページの「提案書」を提出してみることにしたのです。「一件々対処しております」なんて書いたばかりのタイミングで、それを無視するのは難しいだろうと。

結果、会って話すことになったその"対処している"相手は、その後の記事内で「村長」と呼ぶことになる団塊世代の男性でした。上記の推論がどれだけ当たっていたかどうかは、シリーズの記事を読んでみなさんに判断していただけたらと思います。

ただ、話はそれだけでは終わりません。

5月に行われた管理組合(団地住民)の総会で、村長が普段から悪評を言いふらしている"天敵"さんから、意見書を出したが無視されているとの暴露があったからです。

総会後の言論テロ事件

「村長」は声を震わせて「よくわからない」と、罪を認めず謝罪もせずにただ議論の場から逃げました。ところが、総会後の7月に配布された「お知らせ」に今度は次のような文が掲載されたのです。

モザイクをかけた部分は、仮称"天敵さん"の実名です。このあと、無駄に長い村長から天敵さんへの反論が続きますが、その内容は事実に基づかず、嘘、侮辱、詭弁にまみれて「胸糞悪すぎ」なシロモノです。いくら汚いものを掃除するタイミングと言っても、ここでお見せするのはやめておきます。

問題は、全住民に配布されるこうした文書において、理事長が住民を名指しで一方的に否定したことです。しかも「理解してほしい」などと完全に上から目線で、相手の天敵さんを侮辱しています。

ただ、問題はその内容の稚拙さではありません。仮に村長の言い分が正しかったとしても、こんなことをされるようなら、誰も記名での意見や提案なんてできなくなります。それが大問題なのです。

これは、紛うことなき100%ピュア・ハラスメントです。

「こんなの載せられませんよ」という理事がひとりもいなかったのかと驚くところですが、かといってこれを読んだ住民から苦情が寄せられることはないでしょう。住民が村長に何か指摘すれば、同じように名指しで「○○さんに理解してほしいこと」とやられかねません。実際、たしなめる者は誰もいなかったようで、秋に配布された次の「お知らせ」に村長からのお詫びや訂正が掲載されることはありませんでした。

ハラスメントなんて言い方は生易しすぎかもしれません。これは、恐怖によって異論を封じ、世論をコントロールする「言論テロリズム」と呼ぶに相応しい所業です。

これまでの人生の空洞を埋めるため、おだてられて二度目の理事長の座という木に登った豚が、犬猫に劣るほど人語を解さない分際で、理事としての任務をうまくできず行き詰まった結果として、ついにしでかしたことが「テロ」だったというわけです。

こんな、理事会が掲載内容を勝手に決められる「お知らせ」にて"言論テロ"をされたら、誰も意見をできない……と思い、実はこの夏、"天敵さん"にお会いしてきました。幸いなことに天敵さんはそう気にしていないようで、次の総会でまた追及するそうです。メンタル強い天敵さん、ステキ!

ダメダメ団地の闇

ただ、このとき天敵さんに聞いた話によると、うちのダメダメ団地にはこんなことよりもっとずっとヤバイ「闇」があるようです。人づてに噂を聞いて判断するような迂闊な真似はできないので、過去に配布された資料などを探ってみると……それは事実でした。

実はこの夏の時点、移り住んで半年の段階で、ぼくはこのダメダメ団地を去ることを決意していました。その理由は闇の件も含め、いろいろです。わけあって、いまはまだ話せません。

その後準備に手間取りましたが、今月ようやく新居に引越し、今はとある平和な土地で暮らしています。

もちろん村長のような底なしのクズを相手にしてはいけないことは初めて会ったときからわかっていました。こういう人を相手にすると、相手をしている方も同類に見られることをよく知っています。ただ、今年の抱負を「失敗する」にしていたので、選択の余地があるときは、あえて失敗しそうな道を選んできました。

とはいえ、それも今年が終わる今日までの話です。

今日、掃除のためにダメダメ団地の旧住居を訪れたついでに、村長を含む理事全員に、これまでのやりとりから得た情報、特に世間に対して公表すべき重大事については実名を挙げて知らせていくことを通告する文書を投函してきました。初めて村長に会って以降、理事会とのやりとりはすべて文書にするようにしてきた甲斐がありました。天敵さんに対して行なったように、公衆に対し名指しで批判することを肯定する理事会ですから、きっと喜んでいただけるものと思います。良い大晦日、良い元日をお迎えになるのではないでしょうか。

「失敗する」を抱負にしてきた2024年も終わることですし、ぼくの方から村長をはじめとしたダメダメ団地の理事会と関わることはもうなしにするつもりです。

そんなわけで、ぼくの「今年の穢れ」を払う大掃除は終わりました。今回のタイトル写真は、スッキリした気分で新居へたどり着く直前、まるでお迎えをしてくれるように鎮座していたミケおじさん。

夕方だし遠いしで写真はもやもや。

今度のご近所さんたちは、かなりイイ感じなのです。
これまでとは違ってね。

(つづく)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集