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夕食ニャンニャン

この(タイトル写真の)サビちゃん、姿を見るようになってもう5年以上になると思いますが、最近はじめて声を聞けたんです。

ちょうどこの事務所の方にごはんをもらう時間らしく、ドア前に置いてある猫皿をじっと見つめているところに遭遇したときのことでした。

サビちゃん「にゃんにゃん(ごはんはやく!)」

なんとなくのイメージでサビ猫や黒猫は声が低そうだと勝手に想像してしまうところですが、サビちゃんは高めの声で「にゃんにゃん」と鳴いていたのです。

そうか夕食時だもんね……と思ったとき、不意に記憶が蘇ってしまったのです、今回の記事タイトルにした『夕食ニャンニャン』という言葉を。

当時を知らないほどほどお若めの方々は「それ、"夕やけニャンニャン"では?」と思うところでしょうし、ほどほど以上にお若い方は「なに言ってるかわかんない」という感じでしょう。

それは、むかしむかしのことじゃった…

まあそういうタイトルのTV番組があったというだけで、ひとつもおもしろくもなかったし、どうでもいいのですが。

こうやって、どうでもいいことを覚えていたり思い出したりすると、そのぶん大切なことを忘れてしまいそうな気がするじゃないですか!

これは許せない、許しがたい!

というわけで蘇ってしまったいらない記憶を再び闇に葬るために散歩を続けていると……遠くの地平近くに、沈む夕陽を背にしたなんだか見覚えのある大きな山が見えたのです。

なんだか見覚えのある大きな山

おお、富士山。

長年このあたりに住んでいますが、こんな景色があるとは知りませんでした。富士山に対して特別な気持ちはないのですが、やっぱりキレイだなと感じるのが正直なところで、この景色はずっと大昔から変わらないのだろうと思うと不思議な気がします。

不思議といえば、「日本の伝統」みたいなものにこだわる自称保守派の人たちが、天皇制とか神社とか夫婦同姓には強いこだわりがあるくせに、意外と富士山には思い入れがないことは気になります。まあ、その手の日本の伝統は神道が捏造しているだけだから当然なのかもしれないですけどね。

一方で、富士山はそういう宗教的な側面を持たない本当の日本の象徴として、伝統的にその名前が使われてきました。

藤子不二雄……いや、字が違うか。

峰不二子……いかにも「山」って感じの名前なのに「富士子」じゃないんですね。

えーと、千代の富士!

あとは、社名ですかね。富士フィルム、富士通、

……フジテレビ。

いや、もういいって!(※『夕食ニャンニャン』はフジテレビ系列)

あー、これ絶対かわりに大切なことを忘れてしまったと思います。それはきっと、この記事の良いオチだったのではないでしょうか。

(おしまい)

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