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2022年6月の記事一覧

天狗が語る「いいね!」反作用問題(後編)

小学生時代、極端に絵がうまい友人"神童"は「絵がうまいね」とほめられても喜ばない子でした。「ほめられたからって、ただ単純に喜ばない」のは、なぜか? という不可解なテーマの続きです。 一方で、ほめるのが下手な人、というのがいます。ある日、当時の上司が作業中のぼくに言いました「キミは、コツコツ仕事をしてえらいね」と。 いや……やってない、やってない! コツコツ仕事してたら、今これやってない! もう締め切り過ぎてるよ! この上司は打ち合わせの席で、あるイラストレーターさんに「

天狗が語る「いいね!」反作用問題(前編)

みなさん「いいね!」の数って気にします? あ、noteだと「スキ」でしたね。ぼくは気にします。ただ、「いいね!」が少ないとやる気をなくすよねー、みたいなことではなくて。逆に「なんでこれが、そんな評価されるかなー」というのが今回の話題のテーマです。 ほめられることは嬉しいことですし、ぼくなんかは単純に「えへへ」ってな具合にポジティブ一直線なんですが、なかにはそうでない人もいます。 父が芸術家肌の非常識人だったこともあり、ぼくは絵画や音楽を押し付けられる子ども時代をすごし、も

「コタツに入ってTVで観る戦争は最高」か。(後編)

TVは危機を煽ることで注目を集め、視聴率を高めることが利益につながる構造で、特にワイドショーはその典型。まったく注目しない人はご存じないかもしれませんが、ワイドショーは「くだらない不倫騒動」ばかりを報じているわけではなく、病気についても過剰に報じます。もしもワイドショーが伝えることが本当の危機ばかりなら、今回のような感染症の蔓延は毎年起きていても不思議ではありません。 とはいえお年寄りが病気に対して敏感なことは確かで、TV・ワイドショーは視聴者の関心事を熟知しています。逆に

「コタツに入ってTVで観る戦争は最高」か。(前編)

高校生のころ、良き友人のひとりが「このままじゃ戦争になる!」と真剣な面持ちで言いました。ぼくは「へえ」としか思わなかったことをよく覚えています。その後、「自分は冷たい人間なんだろうか」と悩みました。 団塊ジュニア世代のぼくが初めて知った戦争はイラン・イラク戦争でした。第二次世界大戦じゃないの? と思われるかもしれないけど、あれはぼくらの世代でもすでに昔話であり、歴史上の話なんですよ。ペロポネソス戦争と変わらない。戦争自体が昔話だというのに、いまだにイランとイラクはやっている

AI幼年期の終わり? 13年の時を超えた翻訳結果比較

『ヴァナ・ディール植物記』というブログがあります。先日サービス開始から20周年を迎えたばかりのFF11の世界"ヴァナ・ディール"の植物に着目してその世界観を掘り下げるほか、モデルとなった現実世界の植物についても語られるブログです。FF11関連のブログのなかで、ぼくが一番好きなブログです。 2013年からは #FF14 も扱うようになった『ヴァナ・ディール植物記』ですが、残念ながら同年に筆者さんがFF11の課金を停止し、2016年を最後に更新は途絶えています。 いまもブック