【読書】『人は話し方が9割』
こんにちは。オビに「2020年年間ランキング1位」の文字が躍る一冊です。話し方の本は、数あれど本書が選ばれている理由は何だろうと興味津々で読み始めました。読んでみて、気づいたことをいくつか書き連ねてみます。
①話し方のテクニックよりも、気の置き所にポイントを置いています。
「否定のない空気のところに身を置いて、自己肯定感を高める」なんて、まさにそう。僕の母親はすべてを受け入れてくれるタイプで、勉強しろ!とか、これはいたらダメだ!とか、否定された記憶が全くありません。社会に出ると気の合わない人とも過ごしました(だって、ほとんどの人が自社の利益獲得に走りたがるんだもん)。母と過ごした、あの日々の感覚を思い出そうと思いました。
②生き方指南的な部分もあります。
話し方を磨くには、自己肯定感を下げるような人と付き合わないこと。たしかに楽しいやり取りができる相手とばかり話していれば、自分の話しもどんどん面白くなりますよね。
③実は聞き方が9割。
こう考えると、どうですか。急に肩の力が抜けませんか?上手に話そうというプレッシャーから解放されちゃって良いのです。相手は自分に関心を持ってくれる人を好きになるそうです。そして、相手はどんどん話を引き出され関係が良くなるというわけです。
④正しい話より好かれる話。
どうしても、正論かましたくなりませんか?でも、そんなことはどうでも良いのです。正論よりも、好かれる話。相手の求めている話、メリットのある話をすればよいというのです。これも、自分なりの意見を持って話をしなければいけないという無意味なプレッシャーから解放されるポイントですよね。
⑤笑わせるより、一緒に笑う。
面白い人になろうとして、疲れてませんか?この本では、そうすることよりも相手の面白い話を評価して、もっと聞かせてよ!などの形で話を引き出して一緒に笑うことをおすすめしています。
おっとっと、あんまり書いてしまうと、ズルいですね。
本書には、他にもいっぱい、タメになる話が詰まっていました。
著者はいわゆる話し方の先生ではなく、会社の経営者です。いわば門外漢が書いたことで専門的というよりも、誰にでもできそうな内容になっているんじゃないかと感じました。それが、口コミで広がった理由じゃないでしょうか。
陸上の100m走を見ていると、速い選手って、途中でどんどん脱力した感じになって笑顔でゴールしたりするじゃないですか?本書を読んでいると、ちょうどあんな感じになります。最初は、本1冊読んだくらいで話し方が変わるわけないじゃん、なんて身構えながら読み始めます。
すると、だんだん脱力してきて、そうだよね。人と話すってそういうことだよね。それでいいんだよね。俺の考え方って間違ってたわ。明日から、幸せな人生が送れそう。友だちの〇〇ちゃんにも教えなきゃ(笑顔)ってなってゴールするんじゃないかと思います。
こういう本は、売れますね!文系ヒロでした。