連載 本気でトラウマを解消したいあなたへ 第十四回 周産期トラウマ
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「トラウマ」という言葉からは、何を連想されるでしょうか。震災や戦争といった“大きな出来事”の当事者が受けた“心の傷”、またはそれにともなう症状(フラッシュバック、うつなど)を思い起こす方が多いのではないでしょうか。
ですがトラウマセラピストの藤原ちえこさんは、
「トラウマ反応は、心ではなく、まずは身体で起こるもの。そして出来事の大小にも、それを直接体験したかどうかにも、必ずしも関係がないのです」
とおっしゃいます。ここでは、
本当のところ、トラウマとは一体何なのか
トラウマからはどうすれば回復可能なのか
を、お伝えしていきます。トラウマからの回復をのぞむ、“あなた”のための連載です。
ココロの傷は、カラダで治す
本気でトラウマを解消したいあなたへ
第十四回 周産期トラウマ
文・写真●藤原ちえこ(写真提供は☆のみ)
こんにちは。トラウマセラピストの藤原ちえこです。
この連載も、いよいよ終盤にさしかかってきました。
連載中繰り返しお伝えしてきたように、トラウマの原因となりうる出来事は無数にあり、
トラウマを原因別に話し出すと、何万字あっても足りないので、
(そしてこれも繰り返しお伝えしてきたことですが、トラウマは原因が分からなくても癒せます)
このシリーズでは、トラウマ要因に関しては、「発達トラウマ」「性的トラウマ」など典型例と言えるもの、
そして「医療トラウマ」のように、通常あまり知られていなくても実は大きなトラウマになりうる出来事について紹介するにとどめてきましたが、
もうひとつ、連載を終える前にきちんと取り上げたいと思っていたのが、今回のテーマである「周産期トラウマ」です。
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