連載 扇谷孝太郎 「身体と動きの新法則 筋共鳴ストレッチ」03
身体と動きの新法則 筋共鳴ストレッチ
第3回 「柔軟性に大事なもの」(後編)
文●扇谷孝太郎
前回は柔軟性向上のための基礎知識として、以下のことをご紹介しました。
1)本当の柔軟性は安定性とセットで開発していく
→ スタビライザーとモビライザーの役割分担を明確にする
2)ストレッチにおいて筋肉は引っ張って伸ばすのではない
→ 狙った筋肉がリラックスできるように脳の中の動作パターンのプログラムを書き換えていく
今回も引き続き基礎知識編です。柔軟性のための身体の法則を実践する上で前提となる情報なので、どうぞお付き合いください。
柔軟性のための基礎知識
【3】基礎知識:柔軟性には鼻呼吸
(1)人間だけが抱えた口呼吸の問題
前回、柔軟性の向上は脳の中の動作プログラムの修正、書き換えだとお伝えしました。そのための手段として非常に重要な要素が呼吸です。柔軟性トレーニングを行うときには、身体の動きと呼吸を連動させることが大切です。
ここで悩ましいのは、人間は他の哺乳類とは異なり簡単に口呼吸ができてしまうという点です。
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