ブランコがある公民館では
ブランコがある公民館ではよく大人達が昼間から酒盛りをしていた。夏のある日、一人でブランコに乗っていると、おやつがあるから寄って行けと酔っ払いに誘われた。大勢の酔っ払いの中に身を置くのは親戚以外で初めてだった。私は、きちんと正座をして、ウーロン茶をもらって飲んだ。
大人達は、思い思いに宴会を楽しんでいた。普段は、畑仕事か工場で働いている人が多いため、物静かな集落である。それが、正月や節分、三九郎、花見や秋祭りといったハレにかこつけて月に一度は酒盛りをするのだ。音楽の授業で「