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3月に読んだ本まとめ①

テクノロジーの授業

テクノロジーについて浅く広くといった感じの内容。これを読めば、IT関係の仕事をするときの知らない単語を減らせるんじゃないかと思う。個人の視点からすると、プログラミングの高速化は配列使えば次からの計算が少なくて高速化できるよねー、とか通信時はIPアドレスっていうのを使って通信してますよー的な一般常識な内容を触れている。また、ビジネスの枠組みとして、O2Oやショールーミングなどのオンラインに関する収益化の仕組みについても触れている。
良くも悪くも一般常識を包括といった感じ。


モノの仕組みがまるごとわかる

身の回りのモノの仕組みを簡単に説明する系の本。面白いと感じた知識は2つ。1つ目はスマホの薄型化に大きく影響を与えた技術として、フッ素樹脂コーティング技術がある。これによって10nm以下の膜ができ、ベゼルを無くすことができたおかげで一気に薄型化が進んだ。2つ目は、電子レンジのマグネトロン。マグネトロンによって+とーの電荷を交互に発することで、食べ物内の極性を振動させて発熱させる。

SIerの教科書


SIerの定義が広すぎて、読んだ身としては結局システム作る人は大体SIerなのか?と感じた。SIerの中でも最近増加している職として、クラウドインテグレーターと機械学習を使用した仕事がある。機械学習はまだ発展途上で、画像認識のみがビジネスとしては目立っている。クラウドインテグレーターは、例えば電子カルテのクラウド化やカーナビで事故時に保険会社に連絡するシステムなどがある。
基本SIerは業務用システムのみ開発が多かったが、最近は業務プロセスごと委託を受けて、効率的な方法でこなすBPaaSといった手法がセオリーになりつつある。こう聞くと、SIerの会社の仕事が増え続けているようだが、AWSなどの便利なツールのおかげで発注側が自社開発するという機会が増えている。SIerというものが英語と同様に一つのスキルになる日も近いかもしれない。

クリエイターが「独立」を考えたときにはじめに読む本

独立の課題は、仕事を貰ってくることと経営の知識である。答えは一つではないが、個人的には企業内で仕事を貰いながら自分のできることを伸ばすことのほうが独立してからよりも重要だと感じた。ベストな例としては、社長が副業を許している会社で働くこと。あと、独立をしたからといって、すぐに好きなことだけに集中できるわけではない。スキルがなければ、独立しても面白みのない仕事から始めることになる。

エクスフォーメーション

武蔵野美術大学の原ゼミの10年間の作品集。ただ知っていることよりも生み出すことのほうが数十倍大事だという信念によって、学生に多くの作品作りを推奨しているゼミ。「四万十川」「皺」といった単語がテーマで、それに沿って自分の作品を作る。アイデアの出し方はざっくり2つあると感じた。1つ目は、四万十川の写真を貼り付けて立法体を作ったり、落ちているゴミに着目したりと、視点を変えた作品。2つ目は、卵に皺をつけたり、道路標識をバルーン状にしたりと、奇妙さを感じさせる作品。これらも有象無象の駄作の上に成り立っていると思うので、やはり作品は大量に生み出してナンボと思わされる。ロジックだけでは、良いものは生み出せない。

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