【猫ロジ60秒の考察 #10】ネコは「ベッド」から落ちる
明け方。ドサッ、バタバタという音に目が覚める。
見ると、ベッドの脇で問いたげに小首をかしげ、
わたしを見つめるロジと目が合った。
それ以外、変わった様子はない。
ロジの無事を確認したわたしは、また布団に潜り込んだ。
思い当たる節は、ひとつしかない。
ロジが、ベッドから落ちたのだ。
わたしが蹴飛ばしたのではない。
確かに寝相は良くはない。
だが、ロジも承知していて、安全な場所を確保している。
仔猫の頃は、わたしのほうが布団からはみ出て、
落ちそうになっていることに気づくこともあった。
元の位置に戻ろうとすると、
そこには、仰向けのロジが頭を枕に載せ、
布団を握りしめるようにして寝ていたものだ。
おおかた、早朝目覚めて毛づくろいにいそしんでいたところ、
油断をしてゴロリ。というのが、わたし推理だ。
だが、ロジの言い分は違うらしい。
その日を境に、ロジは決して
わたしのベッドで一緒に寝ない。
わたしのいないベッドでは寝る。
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