第35話 前世の想い
受け入れの過程
ハジメは自分が過去世で経験した出来事を受け入れるために、時間をかけてその記憶と向き合う決意を固める。
過去の願い
ハジメ:「前世の僕」が言っていた…
ハジメ:王女を何がなんでも守れと…
王女:民のものに食事を!
ハジメ:王女は我が労働者たちの誇りだと…
王女:民のものに休暇を!
ハジメ:王女と仲間と労働者たち…
王女:私が民を救う!!
過去:お供します、王女!
ハジメ:僕の前世は革命家か…
ハジメ:何か革命を起こしたんだろうか?
彼は過去の出来事が現世にどのように影響しているのかを理解しようと努める。
ハジメ:「前世の僕」は「過去の記憶」でもあるんだ
前世の俺:王女はな…俺たちのために…
王女:この腐敗した世界を…
ハジメ:過去の記憶は、未来の僕に助けてもらいたかったのだろう…
前世の俺:全てを捨てて、自ら下界に降りてきてくれたんだ…
王女:この世界を…私が変える…
前世の俺:俺たちと一緒に…汗水流して街を作り土地を耕し…
王女:私がやろう!お前たちは休んでいてくれ!
前世の俺:仲間や労働者たちに…食事と笑顔をくれたんだ!
王女:さぁ!腹いっぱい食べてくれ!遠慮はいらん
王女:私が皆に…笑顔を与えねば…
ハジメ:僕自身が過去の記憶にきちんと向き合わないと…
前世の俺:俺の命はそう長くない…頼む…
前世の俺:王女を守ってやってくれ…
王女:大丈夫…私は諦めない!
前世の俺:そして…王女と仲間たち…その未来を…
前世の俺:頼んだぞ…ハジメ
ハジメ:「前世の僕」を受け止める人間は…
ハジメ:この「未来の僕」しかいない!!
前世の俺:俺達の想いを未来へとつなげてくれ
前世の俺:俺たちが生きた証を後世へ
前世の俺:今日は…”未来の僕”に会えてよかった…
ハジメ:そうか…これが大切なこと!
ハジメ:過去の記憶…僕の使命
ハジメ:やっとわかったよ…
ハジメ:”俺たちの記憶”を未来へと紡ぐんだ!!
その過程で、彼は過去の自分と現世の自分が深く繋がっていることに気づく。
前世の終わり
ナビ:過去と向き合いハジメはやっと自分の使命に気づく
タマの慰め
ハジメが過去世の記憶に戸惑い、混乱する時、猫のタマはいつも彼のそばにいる。
ハジメ:タマ、僕はようやく…
ハジメ:自分の使命に気づいたよ…
タマ:みゃうみゃ!?
タマ:本当みゃ!?
ハジメ:僕は自分の使命は何なのか…
ハジメ:ずっと考えていたんだ…
タマ:そうみゃ?
タマ:みゃうみゃ?
ハジメ:そうなんだよ、タマ
ハジメ:僕は自分の使命を…
ハジメ:何か他人事のように決めつけていたんだ…
タマ:そうみゃ?
ハジメ:あのときの事故を回避しなきゃ…とか…
ハジメ:誰かを守らなきゃ…
ハジメ:それが自分の使命だと勝手に思っていたよ…
ハジメ:僕は予知夢の能力を得て…
ハジメ:自分はヒーローだと思い込んでいたんだ
タマ:なるほどみゃ…
ハジメ:過去の記憶が教えてくれたんだ…
ハジメ:僕の使命はなんてことはない…
ハジメ:自分自身を見つめなおすことだったんだよ
ハジメ:過去を知り、今の自分と向き合い、そして…
ハジメ:それを未来の自分へと伝える…
ハジメ:「俺たちの想いを未来へとつなげる」
ハジメ:こんな単純なことが…今じゃ、とても難しく感じるよ
タマ:そうみゃね…
タマ:難しいみゃ…
ハジメ:ありがとう、前世の俺!
ハジメ:”俺”も早く大人にならないと…
ハジメ:タマも話を聞いてくれて…ありがとう
タマ:みゃうみゃ!!
ハジメ:あれ?またタマの言葉がわかったような…
ハジメ:気のせい?ではないよな…
ハジメ:……
タマ:……みゃ?
ハジメ:なんだろうか?
タマはハジメの膝の上で丸くなり、彼の不安を和らげる存在となっている。
ハジメはタマの存在に癒され、過去世の記憶に対する恐怖心を少しずつ克服していく。
記憶の受容
ハジメは過去世の記憶を受け入れることで、自己の存在意義や使命感を強く感じるようになる。
彼は過去の自分が果たせなかった目標や使命を、現世で果たそうと決意する。
ハジメ:前世の俺が言っていた…未来を頼むと…
前世の俺:未来を頼むぞ!ハジメ
ハジメ:まずは過去を調べて前世に何があったのか…
ハジメ:冒険の心得その01!…情報収集だ!
ハジメ:前世の俺と労働者たち…
ハジメ:当時の王女と仲間たちを見つけないと…
ハジメ:待ってろよ、過去の俺たち
ハジメ:未来の俺が…お前たちを助けてやるぞ!
ハジメ:過去の俺に頼られる…
ハジメ:未来の俺に、俺はなる!!
ハジメのひとつの目標が決まった。
ふがいない自分を正し、過去の自分に頼られる未来の自分になるための冒険が始まった。
そのために、彼は過去世の記憶を活かし、現世での行動に反映させることを誓う。
彼の冒険はさらに深まり、新たな発見と試練が待ち受けている。
つづく。
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