読書を株式投資のように考えてみる
読書と株式投資、これらは一見異なる活動。
しかし実は共通点があります。
本には、お金と時間を投資し、知識や感動、経済的な利益を得ることが可能。
今回は、読書を株式投資のように考えてみることで、「最強の読書法」とは何かについて考えてみたいと思います。
原資:自分の時間
株式投資ではお金を投入します。
いっぽう、読書をするには本を購入する代金と、読むための時間が必要です。
とくにこの時間こそが、ぼくたちの大切な資源。
支払ったお金は、また稼ぐことができますが、時間は有限であり、二度ともどってきません。
ですので、どの本にどれだけ時間を費やすかの決断が大切になってきます。
時間の効率的な使い方が求められます。
リターン:知識や感動、経済的な報酬(昇進や昇給)
株式投資でのリターンは、投資した資金が増えることや配当を受けとること。
これらを計るには、Return On Investment(略してROI)という指標がつかわれ、「投資収益率」や「投資利益率」と訳されます。
投資にたいして、どれだけの利益を得られたのかを把握するためのものです。
読書のリターンは異なる要素があります。
知識や感動、新しい視点を得ることができることも、読書の醍醐味であり、人生の豊かさに直結します。
また、読書によって得られた知識は、昇進や昇給といった経済的な報酬とも関連しています。
新しいアイデアや知識を得ることで、仕事でのパフォーマンスが向上し、昇進や昇給につながる可能性もあります。
投資リターンが最強の読み方とは?
さて、ここで問題となるのは、「どの本」を「どう読む」ことが、投資リターンを高めるのかということです。
まず「どの本」を選ぶかは、自分が「いま必要」か、それとも「いまおもしろい」と感じるかどうか。
必要であれば、それだけで読むモチベーションになりますし、おもしろいと感じているだけで、頭への吸収力があがります。
「どう読む」かも工夫が必要です。
すべてを読む必要はなく、目次を見て、気になったところだけを読むこと。
また、分からない箇所は飛ばし読みすることも有効です。
さらに、自分にあわない、必要ない、おもしろくないと思った時点で潔く読みやめることも、重要な決断のひとつ。
つまり、本を「直近の必要性」と「おもしろそうか」で選び、「気になった箇所だけすくい上げ」、「おもしろくなくなったら読みやめる」ことで、リターンを高めることができます。
まとめ
いちど読書を株式投資のようにとらえ、コストとリターンを考慮しながら読書してみることをおすすめします。
そうすることで、つまらない本に時間をついやすことが減らし、もっと有意義なことに時間をつかうことができます。
自分の資源であるお金や時間を、どのように活用するかが大切なポイントであり、将来の成果に影響。
自分に合った本を選ぶことが重要です。
リターンを意識しながら本とつきあい、マイナーな本にも注目することで、新しい発見があるかもしれません。
読書を株式投資のように考えることで、より効率的に本を選び、ゆたかな知識と感動を得ることができます。