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AmazonでKindle絵本を出版する手順(手書き絵本の場合)
こんにちは!
先日、Amazonで『もろこしコーン』というKindle絵本を出版しました。
今回はぼくが経験した、AmazonでKindle絵本を出版する手順をわかりやすく解説します。
作品づくり
絵本作りには、デジタルツールも活用できますが、ぼくは手作りの温かみを感じられるように、手描きの作品を使用しました。
毎年、妻の誕生日に手作りの絵本をプレゼントしているのですが、その作品をKindle絵本として出版することに。
妻が長新太さんの大ファンなので、長さんのナンセンス絵本からインスピレーションを得て、描きあげました。
使う材料は、毎年変わっているのですが、無印で売っている「画用紙絵本ノート」か、ダイソーで売っている「マルマン B6サイズE型 スケッチブック」、そして普通のサインペンやボールペンです。
スキャン
手描きの作品を電子データに変換するために、スキャンを行います。
ぼくは、iPhoneの無料アプリ「Microsoft Lens」を使って、「ホワイトボード」モードでスキャンしました。
スキャンした画像は、背景がグレーがかってしまうため、アプリ「Snapseed」の「Silhouette」フィルターを使って、背景を白くしました。
ぼくの絵本は、シンプルな線画と白背景で構成されているため、このフィルターを使うことで、作品本来の表現を損なうことなく、電子データに変換することができました。
各ページの作成(文字入れと細かい修正)
スキャンした画像に、Canvaを使って文字入れを行いました。
Canvaは使いやすいグラフィックデザインツールです。
スキャンした画像をすべてCanvaにアップロードし、それぞれのページに合ったフォントやレイアウトで文字入れを行いました。
また、画像の配置やサイズを調整したり、不要な部分を隠したりすることで、全体のバランスを整えました。
完成した各ページは、PNG形式で出力しました。
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表紙づくり
表紙もCanvaを使って、絵本の内容をイメージさせるデザインを作成しました。
Amazonの商品一覧ページで目立ちやすくするため、縦長のレイアウトを採用しています。
サイズは、日本の本でよく使われるA5判の比率である「2039 x 2894」を使用しました。
完成した表紙は以下のようになり、JPEG形式で出力しました。(JPEG形式でないと提出できないため。)
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Kindle Comic Creatorで提出データの作成
画像がメインの絵本の場合、「Kindle Comic Creator」というパソコンのアプリを使って、電子書籍のデータを作成します。
このアプリでは、ページの順番や、見開きも設定できます。
完成したデータは、mobi形式で出力します。
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Kindle Previewerで最終確認
作成したmobiファイルを、Kindle Previewerで最終確認を行います。
これは、通常のKindle本の出版と同じ手順です。
プレビュー画面で、文字の表示や画像のレイアウトなどを確認し、問題がないことを確認します。
KDPで提出
完成した表紙と電子書籍データ(mobiファイル)を、KDP(Kindle Direct Publishing)に提出します。
KDPは、Amazonが提供する、誰でも簡単に電子書籍を出版できるプラットフォームです。
ぼくは、無料で出したいと考えていたので、最初は無料マンガとして提出しました。
しかし、Amazonからお断りのメールが届いてしまいました。
どうやら、絵本の形式がマンガの定義に合致していないようでした。
具体的には、「コマ割り」がないことが原因と考えられます。(Kindle出版で無料マンガとして許可されている「マンガの定義」については、今後調べたいと思います。)
その後、有料での出版(Kindle Unlimitedだと無料)に切り替え、無事にKindle絵本として出版することができました。
まとめ
今回は、ぼくが実際に経験した、AmazonでKindle絵本を出版する方法を解説しました。
Kindle出版に慣れるためと、シンプルな手描きの絵本の魅力を多くの人に伝えたいという思いから、Kindle絵本として出版に挑戦しました。
スキャン、文字入れ、表紙づくり、電子書籍データの作成など、さまざまな作業を乗り越え、ようやく出版することができた時の達成感はひとしおでした。
作品自体はすでに完成していたので、提出までは2日で行えました。(一番時間がかかったのは、各ページへの文字入れです。)
この記事が、絵本をKindleで出版したいと考えている方の参考になれば幸いです。
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