知的好奇心を刺激する古典読書
『謎と力 ドストエフスキー』という本を読み始めました。
ドストエフスキーの翻訳者として知られる亀山郁夫さんの本です。
内容がとてもおもしろく、ドストエフスキー作品の魅力を再認識することができました。
しかし、そのなかで感じたのは、古典読書のふか~い魅力。
そこで今回は、なぜ古典読書が重要なのか、その魅力について紹介していきたいと思います。
いろいろな視点でものごとを見る
古典読書の魅力のひとつは、たくさんの解説書や批評が存在していること。
作品が多角的に分析されており、自分一人の力では考えつかない解釈を知ることができます。
これにより、作品の背後にあるふかい意味や、作者のメッセージへの理解が深まることまちがいなし。
そして、物語がより立体的にうかびあがり、たんなる物語以上のあらたな知識と洞察をみつけることができます。
古典読書はまさに、視野をひろげ、物事を多面的にみるのにピッタリです。
人間の本質は変わらない
そもそもなぜ古典とよばれる本は、時代を超えてのこりつづけているのでしょう?
これには深い理由があります。
それは、古典が人間の本質にせまっているからです。
喜怒哀楽などの普遍的な情動。
生老病死といった人生の節目。
これらは、昔も今も変わりません。
たとえば、古代ギリシャの神話やシェイクスピアの戯曲は、人間の喜びや苦しみといった普遍的な感情を探求。
変わらぬ人間の本質に焦点をあてた作品が、ぼくたちの心に響いています。
それゆえ、古典作品は時を超えて読まれつづけ、いまなおぼくたち現代人に影響をあたえ続けています。
別の時代、文化を知る
古典読書は、言葉や文化の壁をこえて、さまざまな世界にふれる機会を提供してくれます。
ときには古代の文化にふれ、異なる価値観や生活様式を知ることができます。
現代人の常識が通用しない場面に出会うことも。
これにより、自分の日常とは異なる視点から物事を見ることができ、対話の中で豊かなアイディアを生み出すことができます。
たとえば、日本の古典である『源氏物語』は、平安時代の日本の生活や感情に触れることができる貴重な入口となります。
古典読書はまさに、異なる世界や時代を知る興奮とまなびの旅といえます。
おわりに
古典読書は、ぼくたちの思考を豊かにし、視野をひろげるすばらしい手段。
解説書をつうじて作品の深層を知り、視点をひろげることで、物事の本質に迫ることができます。
そして、古典をつうじて知ることができるのは、時代を超えて変わらない人間の本質に触れ、普遍的なテーマに共感し、異なる世界や時代。
古典読書は、知識だけでなく、心の成長にも寄与するすばらしい冒険といえます。
ぜひ古典作品に触れ、新たな世界を探索してみてください。