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あふれんばかりのビジネスアイデアに圧倒された『ニューコンセプト大全』

今回は、新進気鋭のシンクタンク・ユニットが新時代のビジネスアイデアをまとめた『ニューコンセプト大全』をご紹介。

けんすうさんが以下の記事でオススメしていたので、買ってみました。

この本は、ぼくたちの日常を少しだけ特別な視点から見つめ直し、新たな気づきを与えてくれる一冊。

本書から得た3つの興味深い視点について共有したいと思います。


1. 一人のために:愛と創造の原点

本書でとくに印象的だったのは、一見異なる「ニコマコス倫理学」と「ホンダのスーパーカブ」が、じつは共通の原点を持つという点です。

それは「身近な一人のために」という点。

「ニコマコス倫理学」はアリストテレスが息子に捧げた本。

単なる哲学書ではなく、父親の愛が込められた指南書です。

一方の「スーパーカブ」は、本田宗一郎が妻のために開発したもの。

自転車に荷物をのせて、坂道をこいで、買い出しに行く妻を助けるためにつくりました。

実用的な乗り物であると同時に、夫の愛情が形になった象徴的な存在です。

これらの例から、ぼくたちは、偉大な思想や発明の多くが、個人的な愛情や思いやりから生まれていることを学べます。

2. 体験の処方箋:心を癒す、新しい処方

近年、医療の分野でも、従来の薬物療法だけでなく、芸術や自然体験といった「非薬物療法」が注目されています。

本書では、カナダにて、医師によってはじめて「美術館訪問」が処方された事例が紹介。

現代社会は、ストレスや不安を抱える人が多く、心の健康が大きな課題となっています。

そんな中、自分にとって心地よい体験を見つけることは、心のバランスを取り戻すための有効な手段と言えるでしょう。

3. あたりまえメソッド:日常に隠された面白さ

本書では、「あたりまえ」をテーマにしたユニークな表現方法が紹介されています。

たとえば、「君のいないこの12ヶ月間、ぼくは1年のように長く感じた」というような、一見すると当たり前のことをポエムで表現する手法です。

このような表現は、一見無意味に見えるもの。

しかし実は、無意味なものには、人を驚かせて笑わせる力があります。

ここでのポイントは、「スタイルの面白さ」。

「ポエム」いうスタイルで、「なんとなくドヤ顔」で語ることで、強烈なナンセンス表現が誕生します。

これらは、日常の中に隠された面白さや、奥深さを再発見させてくれます。

まとめ

本書『ニューコンセプト大全』は、ぼくたちの日常を、哲学、科学、芸術といった多様な視点から見つめ直すことを促します。

そして、その中で、新たな発見や感動を味わうことができるでしょう。

本書で紹介されているのはなんと50の視点

どれも読みやすいように、コンパクトにまとめてあります。

ビジネスのアイディアを求めている人には役立つはず。

日々の生活の中で、少しだけ違った視点から物事を考えてみることができるようになります。

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