アイディアは「構造」のなかで育てる
最近、『書くことについて』という本を読みました。
著者は「超」整理法で有名な野口悠紀雄さん。
その中で一番おもしろいと思ったのが、「アイディアを構造のなかで育てる方法」です。
(本のなかでは、「多層システム」とよばれています。)
これを実践することで、アイディアがどこにあるのかが明確になり、さらには、どの文脈で関連づいているのかが分かり、効果的に活用できるようになります。
アイディアの場所だけじゃダメ
これまでは、ノートやメモアプリを使って「アイディアの場所」を確保していました。
しかし、アイディアが増えてくると、見返すことが難しくなり、結局使わないままになることも…
アイディアを効率的に記録するだけでは十分ではありません。
必要なのは、アイディアの場所ではなく、アイディアを「構造のなかに配置」すること。
そうすることで、アイディアの立ち位置がわかり、活用につながってきます。
アイディアを構造のなかで育てる
『書くことについて』では、「文章のアイディア」に焦点を当てており、その一環としてGoogleドキュメントの活用が紹介されていました。
図で表すと以下のようになります。
まず、取り組みたいプロジェクトの名前をもったファイルを作り(上の画像では「生成AIの仕事への活用」)、その中にテーマを書き込んでいきます。
そして、そのテーマの名前のファイルを作り、リンクを張ります。
さらに、テーマのファイルの中にはサブテーマを列挙し、コメントでアイディアを書き込んでいくという3層構造を構築します。
この方法により、アイディアが整然と配置され、見やすく管理できます。
アイディアが細分化されることで、具体的な内容が明確になり、あとで探しやすくなります。
プロジェクトの名前がないアイディアについては、まずは「アイディア」というファイルを作ります。
「アイディア」ファイルのなかに、そのアイディアのカテゴリー(テーマ)を記載。
そのカテゴリーの名前がついた別のァイルを用意し、リンクを貼ります。
カテゴリーのファイルのなかでアイディアに関連するサブカテゴリー(サブテーマ)を記載。
そこにコメントで、アイディアを書き込みます。
アイディアを構造のなかで育てるメリット
アイディアを構造的に育てることにはいくつかのメリットがあります。
まず、アイディアがテーマやサブテーマに整理されているため、必要な情報をすばやく見つけることができます。
さらに、アイディアを探しやすくなるだけでなく、アイディアの活用も容易になります。
そして、文章を書く際に、不足しているアイディアが何かが明確になります。
ひとつのアイディアは、150字程度のサイズに収まるよう心掛けることで、簡潔かつ分かりやすい表現が可能です。
これにより、アイディアがコンパクトに保たれ、使いやすさが向上します。
まとめ
アイディアを構造のなかで育てることは、アイディアの有効活用を可能にします。
単なるメモだけでなく、テーマやサブテーマを組み合わせて整理することで、アイディアがより活かされ、文章作成がスムーズに。
さっそくnoteの執筆に役立てたいです。
個人的にはGoogleドキュメントではなく、Notionを使って、アイディアの構造を整えたいと思います。
アイディアが構造のなかで育つことで、よりよい文章が生まれるのが楽しみです。