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インテリア上手に学ぶ整理術『すてきなおうちのつくりかた』

インテリア上手の7人のお宅を訪ね、洗練された収納術を、写真とイラスト、文章でつづった本。

それぞれに個性のあるインテリアの写真と、なぜそのインテリアが成功しているのか?、インテリアコーディーネーターである著者の解説つき。

本書の特徴は、インテリア上手である7人の収納術を、読者にも実践できるように抽象化し、それぞれの生活に落とし込めるようにしていること。

例えば、ブック・コーディネーターの内沼さんの家の実例から、「本は2種類の本棚でしまう」というアドバイスを導き出している。

奥行き30cmの本棚では、大判の本がはみ出てしまう。

そこで、奥行きが浅い本棚と深い本棚を2種類を持てば、蔵書がきれいに治まるとあり、確かにその通りだと思った。

すべてを完璧に真似することはできないが、どういう部分をどういう方向性でコーディネートすると、快適な住まいづくりになりそうだ、という点が参考になる。

以下が登場する7人だ。
・「LIFE」「LIFE son」オーナーシェフの相場正一郎さん
・花生師の岡本典子さん
・「CHECK&STRIPE」スタッフの塚本加奈さん
・美術作家の仲田智さん
・ブック・コーディネーターの内沼晋太郎さん
・建築コンサルタントの児玉尚代さん
・建築家の村口顯一郎さん

そして、挿絵のイラストも著者が手掛けているのだが、魅力的で味がある。

訪問先の家庭の背景や、部屋を構築した際のエピソードも盛りだくさん。

インテリアの技術だけではなく、普通に読み物としても楽しめる。

最後に、本書を読んでいて心に響いたコトバのTOP5を紹介したい。

自分でつくったほうが安上がりでしょ?

何かを集め、もつなら、かっこよくもとう

部屋が埋まるほど、愛すべきモノを慈しむ

家具や小物のトーンに合わせて、全体の雰囲気をひとつに

レイアウトに工夫すれば、家具が多くてもまとまる


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