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レビュー『考えて生きる』ひろゆきx成毛眞
対談本が大好きです。
なぜかというと、著名人同士による化学反応を楽しめるから。
そして、話の展開が会話ベースなので、頭に入りやすいからです。
対談本の個人的ベストは宮崎駿、堀田善衛、司馬遼太郎という超豪華メンバーによる『時代の風音』ですが、本日は、最近読んで面白いと思った対談本をご紹介。
それが、投資家の成毛眞さんと、経営者のひろゆきさんによる対談本です。
若手から30代のサラリーマンにオススメで、副題の「合理性と好奇心を併せもつ」のとおり、お二人の思考法と、最近の関心ごとについても知ることができます。
一番興味深かったのが「受け売り」をすること。
お二人は知識人としても知られていますが、その知識の源泉は、基本的には「評価の高い欧米のベストセラー本」と語ります。
その本に書いてあることを、なんとなく解釈し、自分が考えたかのようにアウトプットすることによって、いつの間にか自分の考えの一部になっていきます。
そもそも、「自分の頭で考えてもうまくいく人」というのは、頭の良い1%の人たちだけ。
残りの99%の人たちは、頭が良い1%の人が考えたものを、そのまま受け止めて使った方が合理的です。
自分が「頭のよくない99%の人」という自覚があるならば、自分の頭で考えることにこだわりすぎず、頭のいい人が考えたこと(評価の高い欧米のベストセラー本)にのっかってしまったほうが、断然成功率があがると思いました。
つぎに面白かったのが、「流行・トレンドにのるべし」というアドバイス。
9割の流行・トレンドは2、3年でなくなってしまいますが、今後メガトレンドになるものも存在。
そしてメガトレンドは、50年ぐらいの長期にわたって長生きする可能性があります。
細かく流行・トレンドをのっていれば、社会を変えてしまうような大きな波が来たときに、波についていくことができます。
また、流行・トレンドにのることにはもう一つメリットが。
それは、高い情報感度を保つことができること。
なぜなら、「流行についていけない」と諦めた瞬間から、人間の情報感度はガタおちしてしまうからです。
ほかにもSNS時代の情報収集、メタバースやNFTのこれから、ウクライナ戦争後の世界、核融合技術と原発、社債転換型トークン、と尽きない話題。
こういった最新の知識を、対談形式なので気楽に仕入れることができ、ものの考え方のヒントを得ることができました。
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