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語学学習には「Anki」が最強

先日『使える脳の鍛え方』という本を紹介し、「効果的な学習法リスト」としてまとめしました。

それらの学習法をふまえて語学学習について考えてみると、「Anki」がいかに語学学習に優れているツールなのか思い知らされたので、あらためて紹介したいと思います。

Ankiとは?

そもそもAnkiは、暗記のためのソフトウェアです。

その名のとおり、日本語の「暗記」にもとづいて命名されました。

問題文と解答をペアにした暗記カード(フラッシュカード)を自作し、学習できます。

パソコン用のソフトウェアと、スマホ用のアプリが存在し、すべてを同期させることができます。

iPhone用のアプリは3000円と値がはりますが、あらゆる学習のプラットフォームになるので、その学習効果を考えると安いものです。

フラッシュカード

Ankiはフラッシュカードで学習するので、「効果的な学習法リスト」のなかの、事実や概念や出来事を記憶から呼び出す「想起練習」や、「辛い方が記憶に定着しやすい」という原則にあてはまります。

Ankiの優れているところは、画像や音声データをも取り込むことができることで、単語や発音を覚えやすくなっています。

また、1つのデータから複数のカードを作ることも可能なので、時間のかかるフラッシュカードの作成作業も、効率的に行うこともできます。

たとえば和訳問題・英訳問題・リスニング問題を1つのデータから同時生成することもできます。

復習のタイミングを自動で計算

Ankiは記憶を定着させるために、適切な復習タイミングで、以前に解いた問題を出題してくれます。

これは「効果的な学習法リスト」のなかの、学習の間隔をあけて少し忘れかけたころに復習する「間隔学習」にあてはまります。

一夜漬けや、一時期に集中する学習法は記憶の定着には効果がないと分かっているので、毎日すこし復習に時間をとることにより、記憶をより長期にわたって定着させるとができます。

また、間違えた問題は、正解だった問題よりも日数をあけずに出題されるので、自分の弱点を見つけてその分野を重点的に改善する「ダイナミックテスト」の原則にもあてはまります

順不同で問題が出題される

Ankiでは、「英語」のファイルの中に、「発音」、「単語」、「文法」と学ぶ内容によってさらに細かくフォルダを分けることが可能です。

しかし、学習をするさいに「英語」のファイルを選択すると、「発音」、「単語」、「文法」のなかの問題が順不同で出題されます。

これは「効果的な学習法リスト」において、2つ以上の科目や技術を順不同に学ぶ「交互練習」と、一度に2種類以上を勉強する「多用練習」にあてはまります。

おわりに

あらためてまとめるみると、Ankiの偉大さを実感することができました。

現状はドイツ語の学習にしか活かせていませんが、プログラミングでの学習にも活用していこうと思います。

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