レビュー『新しい文章力の教室』
本書は、ポップカルチャー記事に特化したニュースサイト「ナタリー」にて実践されている、文章の書き方を解説しています。
本書の特徴は、ニュース記事の書き方に重点が置かれており、「良い文章=完読されること」と定義している点。
完読されるために、77の文章改善法が紹介されており、文章を書くのが苦手な人にはもちろん、これから文章を学んでいこうとされる方に参考になるはず。
本書で一番大切にしているのは、小手先ではどうしようもない「書きたいという衝動」。
それは、なにもないところ衝動を生み出すことはできないから。
筆者もライターを採用するとき、文章力のことは考えず、「何かに没頭している人」や「おもしろそうな人」を優先するそう。
そういった人たちのほうが、書きたい衝動をもっている可能性が高いからです。
また、本書で指南している「完読される文章の作成手順」は、
1.書きたいことのパーツを揃える(5W1H)
2.文章の主眼(テーマ)を決定する
3.文章の骨子を立てる
・要素(何を)・順番(どれから)・軽重(どのくらい)
・基本の順番:結論→問題提起→状況説明→付帯情報
・完読のためにあえて話題を取捨選択する
4.推敲
となっており、いままでは何も考えずに文章を書き出していたので参考になりました。
本書は、文章の構成や書き方といった、文章に関するありとあらゆる情報が詰まってる一冊なので、ニュース記事だけではなく、企画書や報告書、レポート、ブログ、SNSといった、あらゆる文章に有効。
また、良い文章と悪い文章の具体例が挙げられているので分かりやすく、書きたいことがあるけどなかなか書けない人にもおすすめです。
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