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レビュー『「型破り」の発想力』
武蔵・芭蕉・利休・世阿弥・北斎の五人にフォーカスして、「新しい価値」を生む発想法の本。
なかでも勉強になったのが、能を大成した世阿弥のことば。
世阿弥「人の思ひも寄らぬ感を催す手立、これ花なり。」
ここでの花とは、意外性を感じさせる手段のこと。
そして、「めづらしきばかりをすれば、又めづらしからず。古きに新しきを交ふれば、古きも、又新しきも、ともにめづらしきなり。」という言葉も心に響きました。
要するに、「組み合わせが大切」だということ。
新しいものと古いものを掛け合わせるというのは、日頃から発想のトレーニングとして最適だと思いました。
そして、これも世阿弥のことばですが、「本来よりよき・悪しきとは、なにをもて定むべきや。ただ時によりて、用足るものをばよきものとし、用足らぬを悪しきものとす。」と、その時に役にたつかどうか、物事の良し悪しが決まるというもの。
ネタが良くても、それを使うタイミングによって、良し悪しが決まってしまいます。
全体的に文章が読みやすく、要点がシンプルにまとめられていて理解しやすい本でした。
偉人たちの経歴をただ並べているだけではなく、その人物がいかに「偉人」であるかが簡潔に記述。
紹介された五人の発想力は、時代を超えて普遍的だと分かります。
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