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自分らしさが見つからない?"独自性の種"を探す本の旅に出よう

誰もが情報発信できる時代だからこそ、「自分らしさ」という種を見つけることが大切になっています。

そんななか、こんな悩みもうまれています。

「何を発信すればいいのかわからない」
「他の人と同じような内容しか思いつかない」
「本当にやりたいことが見えてこない」

そんなモヤモヤを解消するために、ぼくが心を込めて選んだ本を紹介したのが『独自性の種になる12冊』。

古典文学からデジタル時代のサバイバル術まで、幅広いジャンルの本が、あなたの中に眠る「独自性の種」を育てるヒントになるはず。

今回は、12冊のうち、とくに印象的な3冊をご紹介させていただきます。


人間失格』- 社会の期待と本来の自己の相克

ぼくがこの本に出会ったとき、まるで雷に打たれたような衝撃を受けました。

太宰治が紡ぎ出す美しい言葉の数々は、まるで透明な水のように心に染み入ってきます。

主人公の葉蔵は、社会の期待に応えようとして、いつも明るく振る舞い、周りを笑わせる道化のような存在。

でも、その仮面の下では、つねに激しい自己否定と戦っていました。

1948年に書かれた作品なのに、現代を生きるぼくたちの心にも確実に響いてきます。

なぜなら、葉蔵が抱える「本来の自分」と「社会の期待に応える自分」との葛藤は、まさに現代のデジタルクリエイターが直面している問題そのものだからです。

フォロワーの期待に応えようとして、本当の自分を失っていく。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』- 情熱の見つけ方

読んでいて思わず「そうそう、こういうのが読みたかったんだよ!」と声を上げてしまいたくなる本です。

鬱状態で引きこもり生活を送っていた著者が、一本の映画との出会いをきっかけに、ルーマニア語の世界にのめり込んでいきます。

そして、Facebookを活用した独学でルーマニア語をマスターし、ついにはルーマニア文学界で活躍するまでの軌跡が、臨場感たっぷりに描かれています。

著者の情熱があふれ出る文章は、まるでエネルギードリンクを飲んでいるかのような疾走感。

この本は、「好きなこと」を見つけることのすばらしさを教えてくれます。

百冊で耕す』- 読書による自己形成

ぼくはこの本で、読書の本質に気づかされました。

読書とは、知識を詰め込むことではありません。

それは、自分という畑を耕すような営みです。

著者は、「百冊の本」というリストを提示しますが、それは完璧な読書リストではありません。

むしろ、あなた自身の「究極の百冊」を見つけ出すための道しるべ。

とくに印象的だったのは、「なぜ私たちは本を読むのか?」という問いかけです。

その答えはじつに美しく、「他者と世界を愛するため」だと著者は語ります。

本書では、古典を読むコツも惜しみなく紹介されています。

たとえば、「社会科学は古いものから読む」というアドバイス。

これは、新しい理論を理解する上で、とても役立つ視点です。

まとめ

ぼくたち一人一人のなかには、まだ見ぬ可能性という「種」が眠っています。

その種は、時には悩みや葛藤という雨に打たれ、時には新しい発見という太陽の光を浴びながら、少しずつ芽を出していくもの。

独自性の種になる12冊』で紹介する本は、その種を育てるための肥やしとなってくれるでしょう。

内なる声に耳を傾け、自分の進むべき道を探り、表現力を磨き、知的好奇心を育んでいく——そんな種の育て方を、一緒に学んでいけたらと思います。

また、各章の最後には実践的なワークシートをご用意。

これを活用することで、読んだ内容を自分の人生に活かすことができます。

あなたの「独自性の種」は、どんな花を咲かせるのでしょうか。

その成長を、心から楽しみにしています。


p.s. 創造性を高めるヒントをまとめた本をご紹介します:

クリエイターの基礎の基礎の基礎
天才のノート術を盗め!
フランクリン式・最強の「文章筋トレ」


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