【アニメレビュー】個性的なキャラクターを楽しめる!『東京24区』
レビューの評価が低いので、逆に気になって観てみた『東京24区』。
結論、キャラクターの動きを楽しめた作品だった。
深く考えすぎると、確かにツッコミたくなる箇所はあったが、純粋にアニメーションの動きと豪華声優陣を楽しみたい人におすすめだ。
「東京」を冠したアニメは『東京喰種トーキョーグール』や『東京リベンジャーズ』が代表的で、本作では「東京24区」という東京湾に浮かぶ人工島が舞台となっている。
ある事件で「アスミ」を助けることができず、ヒーローになる夢を諦めた「蒼生シュウタ」。
追悼ミサで幼馴染みの「朱城ラン」と「翠堂コウキ」に再会し、ミサのあと3人の電話が突如一斉に鳴る。
それは死んだはずのアスミからの着信で、彼らに「未来の選択」を迫るものであった。
3人は、自分の信じるやり方で人々の命を守ろうとするが―。
というあらすじだ。
基本的には「アスミ」から3人に電話があり、「未来視」と「サイファー」を授かる。
「未来視」は、これから起こる事件の全容と、2つの選択肢、それぞれの選択肢を選んだ場合の犠牲者について教えてくれる。
「サイファー」は、一時的に能力を向上させることができる。
本作のキャッチコピーである「未来を選べ。」の通り、3人は自身が信じるやり方で、犠牲者を出さない方法を模索し事件を解決していくというストーリーだ。
物語のフックは以下の3点
・電話をかけてきた「アスミ」は一体何者なのか?
・3人がどのように事件を解決していくのか?
・「アスミ」の正体を知ったあと、3人の決断は?
本作の特徴は「主人公が3人」ということだろう。
それぞれ際立った立ち位置・個性を持っている。
「シュウタ」は筋トレが日課で、運動神経が抜群。
24区内にあるパン屋「蒼生ベーカリー」の息子だ。
町を守るヒーロー"Mr.24"として活動していたが、実家のパン作りを手伝っている。
「ラン」はクラッキングと、グラフィティアートに長けたインフルエンサー。
24区で活躍するアーティスト集団「DoRed」のリーダーを務めている。
強い影響力を持っており、グラフティアートのライブ中継などを通じて自らのメッセージを伝えている。
「コウキ」は常に冷静で、幼いころから英才教育を受けた秀才。
24区の名家「翠堂財閥」の跡取り息子であり、「アスミ」 の兄でもある。
「サイファー」状態の時の3人の能力向上は以下の分野で特に発揮され、それぞれが「心技体」を表していると思った。
・シュウタ「身体能力」→体
・ラン「クラッキング」→技
・コウキ「人心操作」→心
本作はオリジナルTVアニメーションで、「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」や、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」など、ハイクオリティな作品を手がけてきたCloverWorksが制作している。
最近だと、大人気の「SPY×FAMILY」や「くノ一ツバキの胸の内」も制作をしているアニメーション制作会社だ。
監督は「ジョジョの奇妙な冒険」のシリーズ監督を務める津田尚克氏。
キャラクター原案は、多くの女性から人気を集めているFiFSが担当している。
魅力的なキャラクターと動き、演出が楽しめる作品だった。