ドイツ移住、ブルーカード取得にむけてCS学位を取得するべき?
エンジニアとしてドイツでの就職を目指すことに決めました。
そこでなんとしても欲しいのがブルーカード。
ブルーカードを取得するメリットは以下の記事に書きました。
https://note.com/hovinci/n/n110ca892201d
ブルーカードを取得するためには、「就職先の仕事と関係のある学位」が必要となります。
この部分をどうやってクリアするか、現状いろいろな選択肢があるので、列挙していみたいと思います。
そもそもどんな学位が必要なのか?
仕事の募集要項で「B.S. in computer science or a related technical field」という条件をよくみかけます。
この中の「related technical field」とは何を指しているというと、英語の質問サイトQuoraでの回答を見る限り、以下の2つが求められるようです。
① CS関係の学位
・たとえば、Information Science, Information Technlogy, Computer Engineering, Computer and Electronics Systemsの学位
・数学、科学、工学、またはそれらに関連する学位
(経済学や物理学、言語学の学位を持ったプログラマーもいるので、一概にはいえないよう)
② CSの学位で教えられているほとんどのことを理解していること
ちなみに、ドイツではComputer Scienceという学問分野は「Informatik」と情報学の分野に括られているようなので、もしかすると学位に「情報」の言葉が入っている学位のほうが、ブルーカード発行の審査をする外人局の方々にとっては分かりやすいかもしれません。
ここから、自分の場合の選択肢について考えていきます。
① 現在持っている学位(経済学)でゴリ押す
大学で経済学を学んでいたので、経済学の学位を持っています。
学部時代は、統計の授業もとっていたので(といってもたったの1クラスですが。。。)、もしかすると、データ・サインティストをはじめとする統計を扱う仕事ならば、経済学の学位でゴリ押しできるのではないかと考えています。
ただ、ブルーカードの申請は、ドイツの外人局で行うことになり、申請する州や担当者によっても判断が変わってくるので、運任せとなります。
(渡航前に日本での申請もできます)
この選択肢は運まかせなので、確率が低く、できれば避けたいところです。
② 大学でコンピューターサイエンス(CS)系の学位を取る
次の選択肢は、4年制の大学で、みっちりとCSの勉強をすることです。
ただ、4年間という期間は長く、毎年学費もかかります。
授業料を低く抑え、なおかつ完全オンラインでCSの学位が取れるアメリカの「University of People」も考えました。
しかし残念ながら、「University of People」は、ドイツではブルーカードに申請する際の認定大学として認められていません。
認定大学かどうかはAnabinというサイトで調べることができます。
このサイトの使い方は以下の記事より。
「University of People」は新しい仕組みの学校なので、今後認定されるかもしれませんが、現状は認められていないため、選択肢から外しました。
社会人が通える大学としては、帝京大学(理工学部情報科学科通信教育課程)が有名で、学費が66万円と安く抑えることができ、工学(Engineering)の学位が取得できます。
ただ、上記のAnabinで「帝京大学」自体は認定されているものの、「通信」制度での学位の場合、ブルーカードの申請の判定がどう影響をあたえるのかが未知数です。
③ 大学院でコンピューターサイエンス(CS)系の修士号を取る
CSの修士号を取得するための大学院の入試は、基本的には同じ大学の学部の学生を、優先的に合格にするようですが、他の大学からの学生も受け入れています。
しかし、基礎力がなければ大学院の授業についていけないため、事前のCSの勉強は必須。
CSの学位ではないですが、学部を持っていない大学院は社会人でも入りやすいといわれています。
有名なところでは北陸先端科学技術大学院大学(取得学位は「情報科学」)や、東京大学大学院新領域創成科学研究科(専攻によるが、行くとしたら機械学習を扱う研究室がある複雑理工学専攻なので、取得学位は「科学」)。
どちらにせよ、大学院は研究をする場なので、自分の「研究テーマ」が必要となります。
さてどうしよう
②の4年生大学に通うメリットは、基礎からしっかり学べることですが、現在42 Tokyoで学ぶ内容とも少しかぶるため、もったいない気がします。
それに4年間となると、大学院に行き、修士だけでなく博士号取得を目指したほうがよいのではと思えます。
ドイツは超学歴社会ですし、博士号取得の経験は、今後の人生に役に立つはず。
残るは①か③ですが、いずれにせよ、就職するには技術力が一番大切なので、まずは42 Tokyoで技術力向上に専念することにしました。
来年あたりから、①の場合の「就職活動」と「語学学習」、そして③を選ぶ場合の「自分の研究テーマ」探しと、「院試対策」をしていきたいと思います。
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