ようこそZ世代!ここが、まほろば、おおはさま。
2泊3日で東京から東京大学の学生2名が来てくれた。1人は去年夏に東京大学の体験活動プログラムを利用して、ここ、おおはさまにやってきた。彼は岩手の盛岡出身で、現在は東京に住んでいる。ふるさと岩手に何かしらの形で関わりたい!という思いがあり、一瞬にして打ち解けた。そんな彼は学生団体に入っており、その団体のインタビューをボクは受けた。
そのインタビュー記事を読んで、彼の友人がおおはさまに興味を示してくれた。興味を示しただけでなく、実際に足を運んでくれたのが、3月7日という日だった。
東京駅、午前7時台発の新幹線で新花巻駅に2人は来てくれた。久しぶりの再会と初めましてをひととおり終えて、車に乗り込み、おおはさまを目指した。スケジュールは特に決まっていなかったので、我が家(かんたはうす)で少しゆっくりした後、おおはさまの商店街を歩いた。商店街の皆さんは先日まで行われていた、宿場の雛まつりの雛人形を片付けるのに大忙しであった。バタバタしており、話しかけるのをためらったが、片付けの手を止め、雛まつりについて東京からやってきた2人に丁寧に説明してくれた。
その姿も、彼らに見せたかったまちの暮らしの一部。商店街を歩き、商店の方と話して、昼を食べ、買い物をする。高鉱商店さんでアツいコーヒーをいただき、会話を楽しむ。午後は去年、農業短大の学生1人を実習生という形で受け入れた彼。
その彼は現在、卒業研究のため、どんなテーマで、どんな内容でやっていこうか、頭を悩ませていた。ひとつ、わかることは、彼の情熱だった。おおはさま出身でおばあちゃんがぶどう農家。ゆくゆくはぶどう農家になりたい!という気持ちがあり、卒業研究もおおはさまぶどうで地域を盛り上げることを掲げていた。
「東京から東大生来るから、ちょっとかんたはうすで卒研テーマについて議論しよう!」
そんな事を彼に伝えた。
いきます!!!
彼の思いはマジだった。
若者が集い、あーだこーだ、議論する場はほんとに必要で大事。2時間の議論の中でなんとか方向性を定めた。
3人の姿を見て、ボクはこう思った。自分が大学生をやり直す事が出来たら、皆で酒を持ち寄り、色んな事を議論したい。その中で、誰もやった事のない無謀な事をやりたい!まさに、若さはそれが特権だと思うから。
農大の彼はその後、帰宅。東大生2人で、おなじみ、カレーづくり選手権を行った笑
カレーは正義。
2人はわんぱくであった。カレーも、次の日の鍋もたくさんつくって、たくさん食べた。
学生「かんたさん、鍋に白飯つけないんですか?」
かんた「鍋と酒でお腹いっぱいだよー」
これが若者との差だなと。すごいよ、白飯食べてしめの麺食べるんだもん。
カレーを食べた翌日は畑仕事。剪定作業を一緒に。大変助かりました!!
1日中作業した後に、テーブルを囲んで、一緒につくった鍋を囲む。学生に聞くとやっぱりコロナで、やりたかったけど、出来なかったことが多くあったらしい。きっと、酒を爆買いして、友人の家で騒ぐことも、ありったけの食材を買い込み、ワイワイする事も。「やってはダメ!」と止められていたのかもしれない。今まで出来なかった事、これからたくさん出来ますように!
そういえば、今回の東大生はボクと10歳くらい離れている。ボクの生まれは1991年。知らぬ間に「ゆとり」と言われ、知らぬ間に学校の教科書は薄くなり、土曜日は半どんから、完全に休みになった。大人達からは「やらなくていいよ!」と言われ、世間では「ゆとり」だからな。と陰口を言われてきた。そんな世代だからと言って別にそれがどうした?と思うわけで、あの時、「やらなくていいよ!」と言われてきたから、ボクは今、やりたい事を思いっきりやっている。そんな後付だって言えちゃう。
彼らは世間が言うZ世代。なんだか、この世代は「Z世代と言わないといけません。」と、言われてるみたいで、ボクはその呼び名は好きではない。
本人達も、あまりZ世代と言われるのが好きではないらしい。それは何故か?と聞いてみると、「Z(アルファベットの最後)って最後だから嫌です」
との事だった。
Zは最後かもしれないけど、そんなZにとらわれることなく、世間ではそうやって呼ばれてるけど、そんなん気にしなくていい。
だって時代を切り拓くのは、いつも若者のであるのだから。
かんた