女帝 小池百合子 読了
今回は僕にしては珍しくドキュメンタリー
綿密な取材を経ての本書だとは思いますが、念のため、この本に書かれていることが全て真実である、と言う仮定のうえで書かせていただきます
本書は、小池百合子の学歴詐称、そして公人としてはあまりにも酷い人間性を指摘し続けます
まさに金太郎飴のように何処から切っても酷い人物にしかうつりません
学歴詐称については、過去に何度も話題になっているのに、追求の手どころか、小池百合子に物怖じしてしまうかのようなマスコミにゲンナリしますが、僕はこの本は、日本国民にとって、合わせ鏡のようなものだと思いました
こんな人物を都知事にしていていいのか、ではないのです
こんな人物が首都東京の知事を務め、何となく上手く回ってるように見えてしまう、日本国民にこそ問題があるのではないか、と思います
言ってみれば、政治なんて誰がやっても変わんねーよ精神が生み出したモンスターと言えるでしょう
本書でも政治の世界に入ってからは特に、利に聡いだけのサイコパスぶりが際だっています
たぶんこんな人は政治の世界だけでもたくさんいることでしょう
著者の石井妙子さんは、末尾に、自分を照らす太陽の光が眩しくはないか、聴いてみたい、と結んでいますが、これはキョーレツな皮肉で、ここまで読んだ読者はもちろん、石井妙子さんも、小池百合子がそんなこと考えるタマじゃねーことは充分過ぎるほどわかっているのです
読み物としは面白く、事実とすると真っ暗です
ハウス加賀谷