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階段と空想
今回は幼少期のことを書いていたら
気分が滅入ってきたのと
読む人もしんどくなるだろうと思って
そんなことは、害でしかないし
少し味を変えて書き直しています。
突然なのですが
わたしは、階段が好きなんですよね。
エスカレーターには乗らず
階段を登りたいとかではなく
階段というモノがすごく好き。
ぜんぶ、自由に座れるイスみたいだし
山にハイキングとか行くと
木で階段が作られてあって、登りやすくしてくれてる。
誰がこんなところに作ってくれたんだろう、ありがとうって思う。
若い頃、終電逃したり、家出して行く場所がなかったりしたら
とりあえずどこかの階段に座って朝を待つ。
京都駅には大きな階段がある
京都駅ができたとき、ステキ♥って思った。
ここから暗黒の幼少期の話しを
少し書きますが なるべくサラッと書きます。
うちは8人家族で
めっちゃ狭い2階建ての家に住んでいました。
1階は 両親と弟が寝る部屋で
2階は 4人の兄とわたし 5人が寝る。
2階で毎晩、何が繰り広げられているのかは
両親は知らない。
4人の兄たちは
わたしが女という認識はなく
男と同じように、激しく乱暴にケンカした。
力も、言葉も、頭脳も勝てない。
わたしは頭にたんこぶがいつもあって
毎日鼻血を出していた。
1階にいる母に泣いて助けを求める。
母は、ヒステリックで
「うるさい!」と泣いてるわたしの頬を叩く。
1回もわたしの話を聞いてくれたことがない。
わたしは階段でいつも声を殺して泣いてた。
親からも兄弟からも
暴力を受けない日はほとんどない。
体中アザだらけ。
両者から逃れるために
いつも階段で1人遊んでいた。
階段は1階でも2階でもない。
安全なところで
おもちゃを並べて遊んだ。
階段で過ごした時間が長かったのか
なーんか大人になっても
階段が特別に気になるんですよね
階段マニアとかではないですよ。
デザインのうんちくとか、評価とかはない。
で、で、で!
階段の「階」っていう名前の会社に
知り合いが就職したと聞いて
え?何それ?ってすごく気になって
階ってなんやろ?調べたくなりました。
普通の国語辞典とかでは、ごく普通の説明が書いてある。
わたし、白川静の漢字の本が好きなんです。
調べたらこんなん書いてました。
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こんなの読むと
もしかしたら、目に見えない階段というのがあるのではないのか?という空想がはじまる。
人間関係がゴタゴタしているとき
その階段を使って、1つ上の階に行ってみると
そのストレスなんて、小さくなったように見えたり
また、自分を肉体と中身に分けて
中身だけを、階段で上の階に登らせてみて
肉体の自分を見下ろして
なんて声をかける?
「よく頑張ってるなー!」って言う?
とか、考えると面白くって。
わたしは、この見えない階段を
よく使っている気がする。
階段ってほんと興味深いわ。
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