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karatchi
養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈㉔
原文を現代文に改変
人に対して喜び楽しみ甚だしければ、気開け過ぎて減る。
我ひとり居て憂悲み多ければ、気結ぼれて塞がる。減ると塞がるとは元氣の害なり。
鳳凰堂流意訳
喜びや楽しみの感情を出しすぎれば、気が昇発し、外へ出て行きすぎて、結果的には元気が減る。
自分1人で憂い、悲しみが多ければ、気が結び塞がって停滞する。
気が減るのも塞がるのも常に流れ、変化する気にとってはどちらも害である。
鳳凰堂流解釈
中国伝統医学、東洋医学では感情を七種に分け、七情と呼んでいます。
喜び、楽しみは心(心臓を含めた心機能全般)を働かせている状態。
憂い、悲しみは肺(肺臓を含めた肺機能全般)を働かせている状態。
どちらも過剰に使えば、気の流れにとっては害になりますが、適度に働いていく分にはその人の人生を豊かにします。
この外にも怒り、思い、驚き、恐れ等があります。
何でもダメなのではなく、適度、中庸が大切です。