養生訓 巻第四 飲酒 鳳凰堂流解釈⑨
原文を現代文に改変
酒を飲むに甘きものを忌む。
又酒後辛きものを忌む。人の筋骨を緩くす。
酒後焼酒を飲むべからず。或いは一時に合わせ飲めば、筋骨を緩くし煩悶す。
鳳凰堂流意訳
飲酒後は甘いものを避ける。
又飲酒後は辛いものを避ける。人の筋骨を緩めるからである。
飲酒後は焼酒を飲んではいけない。一緒に飲めば、筋骨が緩み煩悶する。
鳳凰堂流解釈
飲酒後とは、恐らく日本酒を飲んだ後の事を指していると考えています。
米酒は辛甘苦、大熱有毒。
辛み甘味を重ねるのは身体に負担がかかり、甘味は辛みを強化する為、戒められています。
焼酒は≪本草綱目≫に、古法ではなく辛甘、大熱大有毒と書かれ、米酒よりも辛味、甘味が強調されている為、米酒の後は慎むべきなのでしょう。