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老子道徳経と中医学的身体観⑱

副題   俗薄

中医学的身体観としては、大道は身体が重力や外的圧力等に沿って動くか抗って動くかという事。また、心腎を心と身体として考えると、身体の限界を無視して心の欲を肥大化させる事。

身体を壊した時に初めて、身体の大切さ、何が原因か等を考え、次はその失敗を繰り返さないようにする。

大きな道、法則、基準を無視するようになると初めて、基準や守るべきものが理解できてくる。

智恵が出ると良い面もあるが、人を騙したりもする。

家族親戚の仲が悪いことで、親孝行や慈愛というものの意味を深く考えるようになる。

国家が混乱している時にやっと本当に国を護ろうとする人が出てくる。

大いなる『道』が廃れて『仁義』が生まれた。聡明な知恵者が出てはなはだしい虚偽が生まれた。  肉親が和せず、家庭が乱れてはじめて『孝慈』なるものが生まれた。  国家が混乱して、初めて『忠臣』なるものが生まれた。

直訳
大道廃(すた)れて、仁義あり。智恵出でて、大偽(たいぎ)あり。六親(りくしん)和せずして、孝慈(こうじ)あり。国家昏乱(こんらん)して、忠臣あり。

原文
大道廢、有仁義。智惠出、有大僞。六親不和、有孝慈。國家昬亂、有忠臣。

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