養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈①
原文を現代文に改変
人の子となりては其おやを養う道をしらずんばあるべからず。
其心を樂しましめ、其心にそむかず、いからしめず、うれへしめず。
其時の寒暑にしたがい、其居室と其寝所をやすくし、其飲食を味よくして、まことを以て養うべし。
鳳凰堂流意訳
人の子であれば親を養う道を知っておくべきである。
親の心を楽しませ、その心に背かず、怒らせず、憂いを起こさせない事。
その時の寒暑に従い、居間や寝室を心地よくし、飲食が親の気持ちに合うように、誠心誠意養うべきである。
鳳凰堂流解釈
養老は、儒教が型だけを伝えるようになると、家族の支配関係のようにも見える為、
相手に対してお互いに想いがなければ、
誤解を生み、禍根を遺す事になります。
その為に、五行(五常、仁・義・礼・智・信)を基本としている事が大前提である事を以てこの項を読むと納得できます。