養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈54
原文を現代文に改変
藥一服の大小輕重は、病症により、人の大小強弱によりて増減すべし。
補湯は小劑にして少しずつ服し、おそく効(しるし)とるべし。
多く用い過ごせば滞りふさがる。
發散、瀉下、疎通の利湯は、大劑にしてつよきに宜し。早く効をとるべし。
鳳凰堂流意訳
薬一服の大きさ重さは、病症や人の身体・胃の大きさ強弱によって増減させるもの。
補湯は小剤で少しずつ服用し、ゆっくりと遅くこうかが出る方が良い。多く用い過ぎれば滞りふさがる。
發散、瀉下、疎通の利湯は、大剤で強い方が良い。即効性に重点を置く。
鳳凰堂流解釈
1、体格及び胃の大きさ、強さ
2、病の虚実
先ずは身体が小さく、胃も小さければ虚証は普通の処方量よりも少なく、
身体が小さくても、胃が大きければ(強ければ)普通の処方量かそれ以上。
身体が大きく、胃が大きく強ければ、普通の処方量以上も想定し、
身体が大きくても胃が小さい、デリケートであれば普通の処方量かそれ以下を想定以下
処方量と言う、一つの課題(太極)を2(両儀)に分け、更にそこからまた2分割し、個人にできるだけ近づけていきます。