養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈57
原文を現代文に改変
毒にあたりて藥を用ゆるに、必ず熱湯を用ゆべからず。
熱湯を用ゆれば毒彌甚だし。冷水を用ゆべし。
これ事林廣記の説なり。しらずんばあるべからず。
鳳凰堂流意訳
毒にあたった際に薬を用いる時には、必ず熱湯は用いないようにする。
熱湯を用いると毒の拡散が酷くなる。冷水を用いる。
これは事林廣記の説であり、知っておくべきである。
鳳凰堂流解釈
事林広記は、南宋代に建寧府崇安県の陳元靚(ちんげんせい)が著した当時の日用百科事典。
気持ちは分からないでもないが、これは引用するまでもなく知っておくべきですが、
更に一度は≪本草綱目≫は読んだ方が良く、
機会があれば≪神農本草経≫、≪千金方≫、≪外台秘要≫辺りは押さえておいた方が良いと考えています。