養生訓 巻第五 五官 鳳凰堂流解釈③
原文を現代文に改変
臥には必ず東首して生氣を受くべし。
北首して死氣を受くべからず。
もし君父近きにあらば、あとにすべからず。
鳳凰堂流意訳
横になる際には必ず東に首を向けて生氣を受けるべきである。
北に首を向けて死氣を受けるべきではない。
もし目上の人や父親が近くにいるようであれば、足を向けないようにする。
鳳凰堂流解釈
五官の題名には一見相応しくないような内容です。
導引の項で良く言われる事ですが、陽気は左から右へ、東から右へと巡ります。
また、前を歩く人を足蹴にする事は潜在意識の中に生々流転、順の変化を逆にする事を擦り込むことになります。
少しの積み重ねが全てに通じる意識を育てる事を伝えたいのではないかと考えています。