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医心方 第二十七 養生篇 大體第一 鳳凰堂流解釈(2)
千金方とは、唐代に医家として活躍し、仙人になったと言われ、藥王、藥上真人として奉られている孫思邈の著作です。
孫思邈は、千金要方と千金翼方(翼は補填の意味)を著しました。
続いては文子という人が出て来ます。
文子は春秋戦国時代の人で、越王勾践(呉越同舟という言葉の由来に当たる人)の補佐官だったと言われ、≪通玄眞経≫という書を遺しています。
文子の引用では、養生の順番、基本を唱え、養生と欲望との関係性をはっきりとさせています。
文子は次のように書いています。一番素晴らしい養生とは心神を養うことで、その次は形を養う事。心神が清みきって、意が平らで、節々が詰まっていないようにするのが養生の基本です。肌や皮膚が肥え、いつも腹一杯にして、欲望のままに生きるのは、養生から嗜欲にまみれた末節となってしまっています。
養生の本質として、
1.養心神
2.養形
という順番を挙げています。
つまり先ずは心の栄養となる事や心の開閉と欲の制御が第一で、次に肌つや等外面上のメインテナンスが重要ですよと言っています。
通常は外から綺麗にしがちですが、内が先で後に外をきれいにしておく事が大切だと言っているように考えています。