054_『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 / 石持浅海
ミステリー小説にあるような謎に実際に出会うことはなくとも、日常に潜む、個人に潜む、ミステリーはきっと誰にもあって、あるいはそれを勝手に想像してしまうのも人間にはよくあること。
そんな、酒の肴になってしまう噂話を片手に飲み明かす人たちの物語。
と言ってしまうと、タチの悪い人たちを想像してしまうのだけれど、まあ、そのような側面もあるのでしようがない。
読む側もきっとお酒を片手に読むくらいがちょうど良い。そのような気がする。お酒と肴と読書。悪くない組み合わせかもしれない。
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