2020年つくば市議選における不適切事務処理に関して
2020年茨城県つくば市市議選において、選挙管理委員会による不適切な事務処理が見受けられました。これは、私のとある候補の選挙収支報告書情報開示請求を発端としています。
私の指摘に対して、つくば市選管は模範的対応をなされ、その職責を選管として立派に果たされました。全国の選管は、今回のつくば市選管の取り組み方を模範とすべきでしょう。
今後のために、詳細を書き記します。
◆問題となった選挙収支報告書
<報告書要旨>
ここでは投票から15日後の「11/9提出」となっている。
<実際の報告書に書かれた提出日>
翌年1/13となっており、明らかな違反であるが、それが一見分からないようになっていた。収支報告書の情報公開を求めると、まず、上記の「収支報告書要旨」が勧められる。これは、メール送信で無料だからだ。多くの人はここで止まるが、私は要旨に違和感を覚え、本書を請求した。それがこちら。日付が明らかに違う。提出日は11/9ではなく、翌年の1/13となっている。
◆公式発表や、各所で流れたニュースをご覧下さい。
<つくば市正式な発表分
<茨城新聞>
2023.10.26(木)本誌掲載記事
※受理日が異なることを指摘したのは私です。まぁ、私を守る為にこういう書き方になったと良い方へ考えることに致しましょう。
<NEWSつくば>
https://newstsukuba.jp/47695/25/10/
<NHK>
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20231026/1070022613.html
こちらの記事は事実誤認がありますね。まず私はつくば市民ではない。誤って公表ではなく、意図的なものと疑う余地もある。その証拠として44人全部が同じ日付ではないから。
◆問題点
・誤認か不正目的かは不明だが、収支報告書の提出日を意図的に操作したものを、公式発表。
うち一人の例
10/25執行
↓
当初の発表時11/9
↓
本来の正式な提出日付 翌年の1/13付の提出だった
・公費負担が認められないケースで、支給を受けていた疑惑、可能性がある。
上記候補者の例
①車両走行距離は明らかにおかしな数字あり、1週間に約1500km走れるのか精査が必要。請求金額自体は、領収書に基づくものと思われる。初日から747kも走行出来るわけもなく、精査が必要である。
②チラシ印刷は専門業者でなければならない。色々調べたが、報告書記載の方が「専門業者である」との確証は得られなかった。
<参考>
つくば市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例 平成31年3月27日条例第14号 第7条記載
◆つくば市選管の対応
大変立派だった。
私の指摘を受け、つくば市選管は模範的対応を為された。休日を返上して、全部の候補者の資料を調べ直したのである。この点は高く評価したい。そして私のような者の問題提起を発端として真面目に取り組んで下さった、現つくば市選挙管理委員会の皆様には、心から感謝申し上げると共に、最大限の敬意を申し述べたい。
なお、現在の選管の皆様のために、彼らの名誉のために言えば、当時のこの一連の誤った行いをした職員は、現在の職員の中にはいないと認識している。
全国の都道府県市町村選挙管理委員会は、つくば市選管の対応を模範とすべきである。
私からの助言にすぎないのだが、これで、再発防止のため第三者委員会を開くようにもでなれば、完璧だと感じる。予算が必要となり、議会を通す事にはなるのだが、この英断を期待したい。
私のような者の指摘を真摯に聞いて下さった、現つくば市選挙管理委員会の皆様には、心より御礼申し上げる。
◆まとめ
様々な選挙に関わる開示請求を多数行なってきて、「この活動に意味はあるのだろうか」「自身の時間と経費の無駄遣いではないか」と自問することもあった日々だった。実際、他の市町村の選管は問題点を指摘しても「あ-、そうですか」で終わっていました。その市町村住民でないと、告発等しても、ほとんど意味は無いと私は考えている。告発不受理で終わり、徒労感といらん経費負担だけが残ることが予想される。そこまで活動を広げていく余裕はなく歯ぎしりすることが多かった。しかし、つくば市選管の皆様は、真面目に取り組んで下さった。まさに、これぞ自治体、これぞ選挙管理員会という模範的対応、解決へ向けての努力、次回の選挙では二の轍を踏まないという強い意志と覚悟が感じ取れた。皆様の頑張りには、心から敬意を表したい。
◆今後に向けて
一般市民が自費で情報公開請求をし、問題があれば告発なり、裁判でも勝手にすれば?という有り様には我慢ならない。今回、つくば市選管の皆様は模範的対応をして下さったが、他の選管は、問題点を指摘してもあーそうですかで終わってしまうケースもあった。実は、他の選管で、チラシ印刷が専門業者では明らかに無いような事例があったので指摘したが、調査しよう、改善しようとのという気概は全く見られなかった。
今回のつくば選管の対応は、終始、模範的であり、こうあるべきだという一般的な市民感覚を大切にし、キチンとすべき調査を行なっていた。私自身、こうした活動に意味はあるのかと思っていましたが、当たり前とは言え、まともな対応をして下さったことに、心から感謝しています。
今後のつくば市の発展を心から願っております。
◆画像
「ぱくたそ」からの引用
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?