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創作赤ずきん
6歳になる娘は
毎日のように一緒に寝ようと誘ってくる。
そして毎日のように一緒に布団には入るが
入ってからは毎日違う。
明日の予定を聞いてきたり
今日、何があったかを話してきたり
急にピタゴラスイッチが見たいと言ってきたり
本当に様々。
ただ時々「お話をして」と言ってくることがある。
要は、昔話っぽいのを聞きたいらしい。
ぽいと言ったのは昔話をするのはいいけど
そんなに私が昔話を覚えてないというのと
「〇〇のお話して」と言われて、
私の謎の嫌がらせ的な発想が生み出され
勝手にアレンジする時がしばしばあるからだ。
このお話の時間、面倒であるが
話しているうちにこっちも気分が乗る時がある。
そんな気分が乗ったお話を今日はここに記したいと思う。
このお話は、娘から「赤ずきん」がいいというリクエストが来て
私の中の謎の嫌がらせ&プライドが働いて即興で作った
創作「赤ずきん」です。
子育てをしていて、赤ずきんをリクエストしてきた際
もしよかったら、参考にして子供に聞かせてあげてみてください。
きっと…ん?って反応しますから♪
※最後に娘のリアクション等、解説します。
昔々、あるところに赤ずきんちゃんがいました
赤ずきんちゃんはテレビを見ていました
赤ずきんは大好きなテレビを見て大興奮
ずっとずっとテレビを見続けていました
すると…赤ずきんのかぶっていた「赤いずきん」が
みるみるうちに真っ黒になり「黒いずきん」へと変わってしまいました
「なんで?どうして黒くなってしまったの?」
赤ずきんは大切な「赤いずきん」が黒くなってしまって大慌て
わけもわからないまま急いで「黒いずきん」を洗濯機へいれて回しました
すると、黒くなったずきんの色があっという間に真っ白に!
「赤いずきん」から「黒いずきん」になってさらに「白いずきん」に変わってしまいました。
「ちょっと!元の色まで落ちちゃったじゃない!」
赤ずきんちゃんはまたまた大慌て
赤ずきんはそのまま「白いずきん」を乾燥機にかけました。
すると…「白いずきん」はみるみる縮んでハンカチぐらいの大きさになってしまいました。
「おいおい、そこは色変わらずにちゃんと縮むんかい!」
もう赤ずきんは訳がわからず外に飛び出して、「赤いずきんが黒ずきんになって、色落ちして白くなって縮んだずきん」を近くの川に放り投げました。
すると、「縮んだ白いずきん」はあっという間に元の大きさに戻っていったのですが
大きさが戻ると同時に白い色がみるみる透明になって消えてしまいました。
「えぇ!どう言うこと?消えた?」
もう赤ずきんは大パニック!
色は変わっても元は大切な「赤いずきん」
赤ずきんちゃんは急いで川に飛び込んで、川の中を探しました
すると何か手に当たる感触が…
持ち上げてみると「青いずきん」がありました。
「嘘でしょ?この川の色を吸って青くなったから消えて見えたってこと?ねぇ、どう言うこと?」
赤ずきんちゃんはヘトヘトになって岸に上がって途方にくれていました
「おーい、何してるの?」
すると遠くの方から何やら声が聞こえてきました
振り返るとそこにはオオカミさんがいました
赤ずきんちゃんはこれまで「赤いずきん」にあった話をオオカミさんに話しましたオオカミさんは赤ずきんちゃんのお話を聞いて「青いずきん」を手に取り、「青いずきん」で自分のお尻を拭きました
するとどうでしょう
「赤いずきん」から「黒いずきん」になってさらに「白いずきん」に変わって縮んで消えたと思ったら「青いずきん」になったずきんが、みるみるうちに「赤いずきん」へ元に戻ったのです。
オオカミさんは笑顔で元に戻った「赤いずきん」を赤ずきんちゃんに渡そうとしました
すると赤ずきんちゃんは言いました
「そのずきんはオオカミさんにあげるね」
そう言って赤ずきんちゃんは大切な「赤いずきん」をオオカミにあげて帰って行きました
オオカミさんは訳がわからないままお家へ帰りました
おしまい
【娘の反応】
色が変わったと告げる度に反応し、次は何色?とワクワクしていました。
オオカミさんがいい人なのは伝わりましたが
ケツを拭いた瞬間「おえぇ〜」って言いました。
そして「お尻を拭いたずきんなんていらないよね?」と
赤ずきんに同情していました。
とにかく、うちの娘には反応が良かったです。
後日、もう一度あの話してと、2度言われました。
【作った感想】
お尻を拭いて「茶色」に変わって…と話そうとしましたが
そこのリアリティはいらないなぁと思いやめました。
最後、赤い何かを拭いてずきんの色を元に戻そうとも思いましたが
どうしてもお尻を拭きたいプライドが邪魔して
いい話にまとまりませんでした。
もしいい感じにまとめたかったら、いろいろな色のものを拭いて
元の赤ずきんに戻ったお話を作ってみてください。
おしまい