【短編舞台脚本】モノクローム・ラプソディ　　最終話

【モノクローム・ラプソディ】は2023年5月末に行われた舞台
女優ユニットぽりこぴー Produce公演 Vol.3
Travel×Trip×Tour Final !! にて披露させていただいた作品で
役者さんが演技のイメージをしやすいように描写を多めに書いた小説っぽくした脚本です。
心情も書いているため長くなるので、何部かに分けて掲載させていただきます。
※すでに①②③が掲載されています。
もしお読みでない方は、是非モンクローム・ラプソディ①②③④をご覧になってからお読みください。

本作品は約37分の作品となっております。
キャスト人数は男性１名、女性４名で構成しております。

もし短編の作品を探している、貸し出して欲しい等ありましたらお気軽にお問合せください。
※Twitterで【舞台TTTファナル】【モノクロームラプソディ】と検索していただければ
だいたいの内容、感想などが見れますので是非参考にしてみてください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【　回想７　車通りの激しい道路　】

車通りの激しい道路

車の通り過ぎ去る音が鳴り響く中、男は目の見えない女性
いや、目の見えるようになった女性を待っていた。
久々に会う彼女はどうなってるのだろうか？
何も変わらないのだろうか？
それとも全てが変わってしまったのだろうか？
男はそんなことを考えながら、目の見えるようになった女性が来るのを待っていた。

すると遠くの方からゆっくり近づいてくる人がいた。
遠くでもわかる。
あれは目が見えるようになった女性だ。
男は女性に向かって、ほんの少し手を胸の辺りまで上げてアピールした。

目が見えるようになった女性は男を探しながら近寄り
そしてそのまま男の前を通りすぎた。