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6歳娘からプレゼントされたチョコレートを食べようとしたら止められた、45歳2児の父
先週の休日、甘い香りが漂うキッチンから、
娘と妻の楽しげな声が聞こえてきた。
ボールでチョコレートを溶かし、
型に流し込むだけのシンプルな作業をしていた。
楽しそうにする6歳娘にとっては一大イベントのようだ。
小さな手にチョコレートのしずくをつけながら、
一生懸命に型に流し込んでいた。
そのチョコは型のまま冷蔵庫で冷やされ
そして昨日、解放された。
しっかり型取られたチョコたちは、私の目の前に並べられ
そして、6歳娘から
「はい、どうぞ♪」とプレゼントされた。
バレンタインデーだ。
このチョコたちは私のために作られたものだった。
私は期待に応え、ひとつ口に入れると、なめらかな甘さが広がった。
ただ溶かして固めただけだが、何より娘と妻が
心を込めて作ってくれたことが嬉しかった。
目に見える成長と共にプレゼントしてくれた6歳娘。
たくさん並べられたチョコレートたちを眺めながわ
私は一粒一粒、感謝しながら噛みしめよう
そう思いながら、もう一粒手に取ろうとした。
その時だった。
娘が私の手を止めて
「もう食べちゃダメ!」
と、制止した。
何故?
これは私に作ってくれたチョコではないの?
驚いて理由を聞くと、娘は小さな眉をきゅっと寄せて言った。
「これ以上食べると、虫歯になるからダメ」
とのこと。
6歳娘は知っている。
私が歯医者に通い、虫歯の治療をしていることを。
確かに理には適っている。
しかし、目の前にまだ山のように残った手作りチョコは、どうするの?
これって一日一個ずつ食べろって事?
「ううん、残りは私が食べる」
なんだこいつ
お前こそ、この山のようなチョコ食ったら、虫歯になるわ!
まぁ、なったとて抜け落ちるんでしょうが…
私を気遣って食べるのを止めたのか
はたまた単に自分が食べたいから止めたのか
今年のバレンタインデー
目に見えない娘の成長の部分も
チョコと一緒にプレゼントされました。
ちなみにですが、この後
もう一粒だけ食べていい許可をいただけました。
残りは妻と娘で食べたとさ♪